マクラーレンのロン・デニス会長は、マクラーレンを離れるという決断をしたルイス・ハミルトンとの関係にわだかまりはないと述べた。ルイス・ハミルトンは、2007年にF1デビューを果たし、翌年ワールドチャンピオンを獲得したマクラーレンを離れ、2013年からメルセデスと3年契約を結んだ。当時、ルイス・ハミルトンは、決定についてロン・デニスと話をしていないことを明らかにしており、2人の関係は悪化していると報じられていた。
だが、ロン・デニスは、かつての愛弟子がメルセデスへの移籍を決断したことによって個人的な敵意が生まれたというマスコミ報道を否定。交渉ではスポンサー問題が大きな障害になったことをほのめかした。「メディアは、ルイスと私の間に問題があると考えているようだが、我々の間には何の問題もない」とロン・デニスは Sky Sports F1 も述べた。マクラーレンとルイス・ハミルトンの代理人であるサイモン・フラーの19エンターテインメントの契約交渉の決めてとなったのは、ドライバーがスポンサー業務の数と個人スポンサーを増やすことだと噂されていた。「関係状況のバランスがとれず、一致しないときがある」とロン・デニスはコメント。「我々はドライバーに多くのことを要求するチームなので、どのようなカタチにしろ、他チームの方が魅力的な提案をすれば、ドライバーが移籍しようとするのも理解できる」「しかし、我々の歴史を振り返れば、うぬぼれではないが、チームはどんなドライバーよりも偉大だ」「もちろん、我々のチームには、アイルトン(・セナ)、(アラン・)プロスト、ニキ(・ラウダ)、ミカ(・ハッキネン)、ケケ(・ロズベルグ)などがいた。多くのワールドチャンピオンがいたし、これからもワールドチャンピオンが生まれるだろう」「チームの全員が正当な理由を持ち、集中し、勝つ決意を固め、勝つために必要な犠牲を払う覚悟であることが重要だ」「我々のチームは、単に肉体的コンディションや医学的コンディションだけでなく、マシン内外での仕事量も関係する。全員にこのような問題があるわけではない」ロン・デニスは、今回の騒動で19エンターテインメントとの関係が悪化したという噂を否定せず、「サイモンは我々が勝った時だけ顔を出す」と述べたが、今後もルイス・ハミルトンが成功し続けることを祈っており、個人的には「腹を立ててはいない」と主張した。「本当にルイスの幸運を祈る」「彼はキャリアを通じて育てられた。特別な感情はない。完全にリラックスしている。腹を立ててはいない。もちろん、楽しい時間を共有したと思っている。我々は勝つために存在しており、先ほども言ったように、そのためにはあらゆる犠牲が要求される。他チームはそのような要求をしない」「しかし、我々は来年もレースに優勝するし、今後もワールドチャンピオンシップでも優勝することを期待している」
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