マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、今後ピットストップでのミスを確実になくすために全面的に手順を調査することをドライバーに約束した。一週間前のF1中国GPで、マクラーレンはジェンソン・バトンの最終ピットストップが遅れて優勝のチャンスを逃したばかりだが、今週のF1バーレーンGPでも、ピットストップが2度も遅れたことでルイス・ハミルトンは順位を落とし、8位でフィニッシュした。
1回目のピットストップでは、ホイールナットのペグがリムに適切にはまらず、2回目のピットストップではナットのねじ山が合わなかった。チームは、最後のピットストップで2度のピットストップを担当していたホイールガン担当者を交代させたが、マーティン・ウィットマーシュは今回の件について彼に悪い感情を抱いてはいないと主張した。「多くのことを見直していくが、個人として彼を批判するということではないと思う」とマーティン・ウィットマーシュはコメント。「彼は非常に深刻に受け止めており、現時点では彼を支えことが我々の仕事だ」「まず、このようなチームでホイールガン担当者を志願する人間は、勇敢な人間だと言わなくてはならない。それが今彼と話をした理由のひとつだ。現在、彼がどれくらい厳しく自分を責めていることがわかっているからね」「そのようなスタッフは、全員がメカニックであり、余分の給料をもらっているわけではない。彼らは物凄いプレッシャーのなか、自ら最前線に立っているのだ。彼らを守るのは当然のことだだ。彼らは守られるだけの価値がある」「彼らは勇敢だし、ボランティアでやっている。彼らは頑張っているし、自分にかかるプレシャーを知っている。しかし我々は器材、手順、アプローチを調べなくてはならない。期待外れだったからだ」、タイトなチャンピオンシップ争いで貴重なポイントを失ったルイス・ハミルトンは、ピットストップのトラブルに苛立っていた。「何があったのかわからない。でも、2度目にピットに入ったときは、同じトラブルはないと思っていた。良いピットストップになると思っていたけど、全く同じだった。1回目ほど長くはなかったかもしれないけどね」「今日は大きく遅れをとった。それでも、ポイントを獲得することはできたので、それには満足しなければならない」「今回は多くのポイントを明け渡してしまったし、それによってチャンピオンシップでも後退したので、(調査が)あるだろう。今日のようにポイントを失う余裕はないので、次のレースのためにそれらを改善していかなければならない」