マクラーレンは、F1オーストラリアGPの予選で、ルイス・ハミルトンが2番手、ジェンソン・バトンが4番手だった。開幕戦の予選はマクラーレンが大きなサプライズとなった。冬季テストでは信頼性とパフォーマンス不足に陥っていたマクラーレンだが、開幕直前にフロアとエキゾーストをやり直すことを決断。それが見事に功を奏し、メルボルンでは2番目に速いチームにまであがってきた。
異次元の速さをみせたセバスチャン・ベッテルを別として、レッドブルとの間にあった1秒を埋めてきたマクラーレン。今後も台風の目になりそうだ。ルイス・ハミルトン (2番手)「今日の自分のラップには本当に満足している。クルマの感覚は素晴らしかったし、ファクトリー、デザインオフィス、コンポーネント製造のみんなに借りを返さなければならない。彼らは自分自身に称賛を与えるべきだ。マシンにこんなにも劇的な変更をもたらすことは勇敢な決断だったし、このような変更をやり遂げることは素晴らしい成果だと思う。信じられない方向転換だよ! 今日の自分のパフォーマンスには満足しているけど、最終ラップの途中でKERSハイブリッドが動かなくなってしまった。40%は残っていたけど使うことができなかった。でも、コンマ数秒の価値だけだっただろう。それでも、このクルマのプラットフォームをこれから作りあげていけことがわかったのは良いことだ。明日は長いレースだし、最初のコーナーでは勝てないだろう。僕たちのクルマが良くなるだけなのはわかっているので、今週末は多くのポイントを持ち帰る必要がある。まだやらなければならない作業はあるけど、レースはここからでも勝てると思う。明日はセバスチャン(ベッテル)にやりがいのあるレースを与えてやるつもりだよ!」ジェンソン・バトン (4番手)「この結果に満足するべきだと思う。でも、Q3は少し期待外れだった。ニコ(ロズベルグ)と僕の前でスピンしたフェリペ(マッサ)の後ろでスタックしてしまった。かなり厄介だったね。Q2で完全ではなかったラップの方が速かったよ! なのでQ3ではパッケージを最大限に生かせなったけど、それでもテストから大きな前進を遂げているので、これまで僕たちが成し遂げたことには全員が満足していいだろう。まだ造りあげられることはたくさんある。あまりテストができなかったのでクルマはまだ初期段階だ。信頼性と合理的な速さは僕たちに大きなモティベーションを与えてくれている。ファクトリーのみんなは本当に誇りに思うべきだ。彼らは今日ここで僕たちに届けるために凄まじい激務を成し遂げてくれた。明日を本当に楽しみにしている。去年は4番手から良いレースができたし、今年も4番手から良いレースができると思っている。僕たちはポジティブでいるべきだし、明日は優勝にチャレンジできると思う」関連:F1オーストラリアGP予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション