アブダビでのF1での最後のレースを終えたフェリペ・マッサは、ドーナツターンでF1に別れを告げた。昨シーズン末、フェリペ・マッサは一度引退を表明していたが、ニコ・ロズベルグの電撃引退に次ぐバルテリ・ボッタスのメルセデス移籍により、引退を撤回してウィリアムズに復帰。ルーキーのランス・ストロールのパートナーとして2017年シーズンを戦った。
F1アブダビGPを10位でフィニッシュしたフェリペ・マッサは、最後にドーナツターンを披露。表彰台フィニッシャーとともホームストレートにマシンを停め、ファンと観客のサポートに感謝の意を表した。「16年間、ここにいられたことは本当に大きな喜びだった」とフェリペ・マッサはコメント。「素晴らしいチーム、世界で最高のドライバーたちとレースをして、こんなに長い時間を過ごすことができた僕は本当に幸運だ」「ずっと僕を支えてくれたファンのみんな、僕の家族に心からお礼を言いたい。自分の人生のなかでこの全てを得られた僕はとても幸せ者だ。本当に大きな喜びだった」前戦ブラジルGPと同じように宿敵フェルナンド・アロンソとレースを通してバトルを繰り広げたフェリペ・マッサは、F1でのキャリアを終えるにはベストなレースだったと述べた。「良いレースだったと言わなければならない。最初から最後まで戦っていた」長年、フェリペ・マッサと共にF1を戦ってきたエンジニアのロブ・スメドレーは、マッサにとってF1を離れるのにふさわしいタイミングだったと述べた。「今は間違いなくこれがF1から引退するタイミングだと思う。彼はまだ終わっていない。クルマは我々が必要としている位置にはほど遠いが、それでも彼はあのクルマで絶好調だ。私はあのクルマでもっと多くのポイントを獲れたとは思っていない」ロブ・スメドレーは、フェリペ・マッサはレースに勝つことを義務付けられたドライバーだったと述べ、これまでのF1キャリアを同じように競争力のある形でキャリアを締めくくったことを証明したと述べた。「彼は不運だったし、今年のアゼルバイジャンでのレースでは勝てたはずだった。彼はレースに勝つべきだった本物のドライバーのひとりだった」とロブ・スメドレーはコメント。「週末内外で我々は彼に頼っていたし、チームから愛されるドライバー、パドックから愛されるドライバー、絶好調のドライバーを起用することができた・・・これ以上の花道はない」関連:F1アブダビGP 結果:バルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウィン