マーカス・エリクソンは、F1初年度にチームを組んだ小林可夢偉を引き合いに出しながら、2017年にザウバーでチームメイトだったパスカル・ウェーレインを取り巻く“誇大な煽り”が助けになったと語る。パスカル・ウェーレインは、2017年のザウバーの全5ポイントを獲得したが、彼とマーカス・エリクソンとの予選での差はF1グリッドで最も小さいものだった。
2015年のDTMチャンピオン、メルセデスの育成ドライバー、F1デビューシーズンにマノーで1ポイントを獲得という華やかな経歴をもったパスカル・ウェーレインは、ニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスへの昇格さえも噂されていた。2014年にケータハムでF1デビューを果たしたマーカス・エリクソンは、チームメイトの小林可夢偉にパフォーマンス面で大きく上回られたが、今年のパスカル・ウェーレインとの戦いは自分を大きく後押ししてくれたと感じている。2018年に新生アルファロメオ・ザウバーのドライバーとしてF2チャンピオンのシャルル・ルクレールとチームを組むマーカス・エリクソンは「まだドライバーとして成長しているし、より良いドライバーになったと感じている」とコメント。「可夢偉との初年度は本当に厳しいものだった。可夢偉は多くの経験があって本当に良いドライバーだった」「パスカルは本当に優秀なドライバーだし、彼をチームメイトとして迎えるのは本当に良いことだった」「彼の周りにはメルセデスのジュニアドライバーという誇大な煽りがあったし、ベンチマークとして彼がいるのは僕にとって完璧だった」「今年の統計を見れば、チームメイト間の平均をとった場合、僕たちはグリッドで最も近いチームメイトだった」「それがかなり多くのことを物語っていると思うし、それは僕にとって良いことだ」マーカス・エリクソンのマネジメント陣は、フォース・インディア、ウィリアムズ、ルノーを含む他チームのシート獲得を目指したが、実現はしなかった。グリッド上位のチームに真剣に考慮されなかったのはなぜだと思うかと質問されたマーカス・エリクソンは「問題はグリッド後方のチームで走っているときは、自分の実力を示して、人々に感銘を与えるのは本当に難しいことだ」とコメント。「本当に良い週末を過ごして、予選でチームメイトよりも前だったとしても、シーズン中盤のような状態では全員から本当に遠く話されていた」「定期的にトップ10に入るクルマが必要だし、それがあれば自分のスキルを示すことができる」「僕はその準備はできている。過去数年間、そのために頑張ってきた。それが次のステップとして僕が必要としていることだ」