F1マレーシアGP主催者は、バーニー・エクレストンがF1会場から料金を取りすぎていたというコメントを聞いて、“法外な金を騙し取られた”と感じていると語った。セパン・インターナショナル・サーキットで開催されてきたF1マレーシアGPは、F1新オーナーであるリバティ・メディアとの交渉の結果、契約を1年早く終了することで合意。今年の開催をもってF1カレンダーから脱落することが決定している。
F1の新しい会場のいくつかは財政的に苦労しており、韓国やインドは短命に終わっている。先月、元F1の商業責任者であるバーニー・エクレストンは、彼の組織が「我々が提供するよりも多くの支払いを要求していた”と述べ、いくつかの会場は「うまく機能させることができなかった」と認めていた。セパン・インターナショナル・サーキットのCEOを務めるダト・ラズラン・ラザリは、バーニー・エクレストンのコメントに失望していると述べた。「契約にサインすることを強制されていたわけではないが、いくつかの点で騙されたと感じている」とダト・ラズラン・ラザリは Autosport にコメント。「だが、あのような声明を出されたら、我々はどう感じるだろう?」「今までずっと我々に不当な値段を要求され、我々は良いレース、ドライバーやチームへのアクセスといった我々が望んだものを得られていない」「もちろん、誰も我々の頭に銃を突きつけたわけではないが、あのようなコメントは我々を最悪な気分にさせる」「我々は騙されたように感じるし、我々が支払ったものの対価を得られていないと感じてしまう」バーニー・エクレストンは、Reuters のインタビューで、ダト・ラズラン・ラザリのスタンスに反論した。「彼らはオートバイで非常に良い仕事をしてきたし、彼はオートバイレーシングと恋に落ちた。彼らは明らかンいそこから金を儲けてきた」「F1では金を儲けられなかった。私が言ったのは、我々は彼らが買ったものを届けなかったということだ。だが、我々の誤りではない。我々がショーを作っているわけではない」「だが、今はありがたいことに、フェラーリが彼らの仕事を維持し、他の人々も同じことをしていけば、非常に良いレースになるだろうし、プロモーターにとってはるかに良くなるはずだ。彼らはチケットを売ることができるはずだ」バーニー・エクレストンのコメントの後、リバティ・メディアと話をしたかと質問されたダト・ラズラン・ラザリは「それに基づいて連絡をとったが、過去について話をすることはなかった」と述べた。「我々は最後のマレーシアGPを素晴らしいショーにしたい」レースに資金を供給していたマレーシア政府は、興行収入の減少を理由にF1マレーシアGPの契約終了に至ったと述べていた。ダト・ラズラン・ラザリは、新オーナーのリバティ・メディアと契約について“多くの議論”を行ってきたが、継続する方法を見つけることができなかったと述べた。「彼らは我々をとどまらせようと試みたが、我々に再考させるほど強いものではなかった」「我々はバーレーンで長時間にわたって彼らと話をした。リバティは開催料の減額を申し入れてきたが、2018年でさえ維持するためには十分に魅力的なものではなかった」関連:F1マレーシアGP、今シーズン限りでの終了を発表