ロータスの副チーム代表フェデリコ・ガスタルディは、パストール・マルドナドのスポンサーであるPDVSAはすでに2016年までを“前払い”で支払っており、パストール・マルドナドのシートが揺らいだことは一度もなかった述べた。 ルノーによる買収はまだ手続き中であり、資金繰りが厳しいとされるロータスだが、F1シンガポールGPでパストール・マルドナドの来季残留がすでに発表されている。
ロータスはパストール・マルドナドの後援者であるベネズエラの国営石油会社PDVSAから多額の資金を受け取っており、その額年間で推定2,700万ドル(約32億4,000万円)ともいわれている。 フェデリコ・ガスタルディは、2014年にロータスに加入したパストール・マルドナドは3年契約の途中だと述べ、マルドナドの残留発表は形式的なものにすぎなかったと認めた。 「我々はパストールと3年契約を結んだ」とフェデリコ・ガスタルディは F1i に述べた。「シンガポールで発表したのは、それが彼のスポンサーとの合意で決められた手順だったからだ。昨年はモンツァで行った。モンツァはシンガポールの前のレースで、書類で決められた通り、その1週間後に発表しただけのことだ」「“パストールはあそこへ行く”とか彼のスポンサーについての人々の噂を耳にしたが、全ては通常通りの規定事項であり、完璧だった」「支払いについても噂を聞くが、彼らは前もって支払いを済ませている。だから、誰が何のためにそのような噂をでっち上げているのか理解できない。彼は3年契約にサインしており、それが終わるのは2016年末だ」ロマン・グロージャンは、新規参戦するハースへの移籍を決めており、パストール・マルドナドの2016年のチームメイトはまだ決まっていない。ルノーによる買収が成功した場合として、ジャン・エリック・ベルヌやケビン・マグヌッセンの名前が挙がっているが、ロータスのリザーブドライバーで2014年のGP2チャンピオンであるジョリオン・パーマーの昇格も十分に考えられる。また、F1で経験を積んだドライバーとして、エイドリアン・スーティル、そして、現在スーパーフォーミュラに参戦している小林可夢偉の名前を挙げるメディアもある。だが、ルノーへの引き継ぎが確定するまで、チームのラインアップは発表されそうにない。
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