F1ベルギーGPから4日後、ようやくロータスのF1マシンがスパ・フランコルシャンを離れた。前リザーブドライバーのシャルル・ピックが、契約を尊重しなかったとして訴訟を起こしたことで、ロータスのトランスポーターとレース器材は、法廷執行吏によって、エンストンのファクトリーに戻ることを禁じられていた。
シャルル・ピックは、昨年ロータスにスポンサーシップを持ち込んだにもかかわらず、約束された日数分のF1を運転する機会を与えられなかったと主張している。シャルル・ピックは、ロータスに対して契約不履行のよる80万ドル(約9600万円)の和解金を要求していたが、債権者はシャルル・ピックだけではないとされ、そこにはケルンのトヨタも含まれているとされている。だが、報道によると、ロータスはようやくスパ・フランコルシャンを去ることができたという。「ロータスとピックとの論争は完全には解決されていないが、進展はなされた」と Canal Plus は報道。この“進展”には、ルノーが関与しているとみられている。ルノーは、ロータス買収に関する具体的なオファーを出したと報じられている。Auto Hebdo は、ルノーのオファーは、まず750万ユーロ(約10億円)を提供し、今後10年で現ロータスの所有者にさらに500万ユーロ(約6億8000万円)を支払うものだとしている。ルノーは、チームの株式60%を所有し、4度のワールドチャンピオンであるアラン・プロストが、メルセデスとニキ・ラウダとの契約と同じように、株式10%を所有するという。報じられたところによると、ジェラルド・ロペスは、コンサルタントのポストを含め、株式30%を保有し続けるという。エンストンのロータスの本拠地は、契約が素早くまとまるように祈っている。「我々は両手を広げてルノーを歓迎する」とロータスのアラン・パーメインは APA通信 に述べた。「我々はメルセデスと本当にいい関係を築いているが、再びファクトリーチームになれるのは素晴らしいことだ」