ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは、2014年のフェラーリ移籍を決断した理由が給与の未払いだったと明かしたキミ・ライコネンを非難した。キミ・ライコネンが口にした正直な理由は報道陣に衝撃を与えたが、ジェラルド・ロペスはそれがすべてを物語っているわけではないと主張した。
「これまでと同じように、そして同意の通り、彼はシーズン末に報酬を受け取ることになっている。キミの発言のタイミングや内容にはとても困惑している」 とジェラルド・ロペスは Welt にコメント。フェルナンド・アロンソのフェラーリ加入に伴い、2009年末にF1を離れたキミ・ライコネンは、WRCやNASCARで2年を過ごした後、ロータスからF1復帰を果たした。キミ・ライコネンは恩知らずだとほのめかすジェラルド・ロペスは「ミハエル・シューマッハの現役復帰と異なり、彼の場合は勝てるマシンがあった。彼が成功できるよう、我々は全力を尽くしてきた」と付け加えた。また、RTL Letzebuerg には金銭問題だけがロータス離脱のきっかけになったわけではないはずだと疑問を投げかけた。「彼が我々のところにとどまらないと判断した決定的な要素がそれなら驚きだが、まあそういうことなのかもしれない」同様にキミ・ライコネンの発言について問われたロータス代表のエリック・ブーリエは“キャッシュフロー”に関してチームのスタッフやサプライヤーが優先された根拠を理由にチームを擁護した。 「残念ながら、我々はグリッドの他の数チームほど金持ちではない」とエリック・ブーリエは述べた。 だが、キミ・ライコネン以外にも名の知られたスタッフがチームを離れることになっており、Blick によると、ロータスの従業員のうち、さらに20名がフェラーリやレッドブル、マクラーレンといったトップチームに履歴書を送っているとし、複数のメカニックが給料の支払いを待っているとも報じている。しかし、ジェラルド・ロペスは、ロータスに崩壊の危機にはない強調した。「チームの負債の大部分は私が抱えているものであり、仮にロータスを廃業に追い込める者がいるとすれば、それは私だ。私がそうしない限り、チームの将来は保証されている」事実、エリック・ブーリエは、キミ・ライコネンの後任として“ペイドライバー”と契約することでチームの財源を増やすことを考えてはいないと主張しいた。候補者リストの上位にフェリペ・マッサとニコ・ヒュルケンベルグがいることを明かしたエリック・ブーリエは、ロマン・グロージャンを放出してその2人と契約することさえも否定していない。 「私の立場では、残念ながらあらゆる選択肢を検討しなければならない」とエリック・ブーリエは Totalrace にコメント。「ただ、ロマンは我々との契約があり、最近はキミに匹敵してもいる。彼がそれを維持できればF1での素晴らしい将来が待っているだろう」関連:キミ・ライコネン 「ロータスを去るのはお金が原因」