2026年F1シーズンの開幕が近づくなか、将来のカレンダー構成を巡る議論が本格化している。F1は引き続き各地の開催候補地と協議を重ねており、今後の方向性について明確なメッセージが示された。F1 CEOステファノ・ドメニカリは、市街地レースが増えすぎているとの批判に対し、新たに加わるのは「市街地ではなく常設サーキット」であると強調した。
市街地偏重への反発とF1の回答F1の人気拡大に伴い、世界各国・各都市からグランプリ開催を希望する声が増えている。選択肢が広がることはF1にとって好材料だが、すべての開催地が歓迎されているわけではない。特に市街地サーキットについては、コース幅が狭くレイアウトが単調だとの批判が近年強まっている。伝統的なサーキットであるスパやバルセロナの開催機会が減少するなかで、さらなる市街地レース追加にはドライバーやファンからも慎重論が出ている。こうした状況を受け、ドメニカリは次のように語った。「トルコは、いわば100%確定というわけではない」「トルコについては続報を待ってほしい。これは、市街地サーキットが多すぎると言っていた人々への答えでもある」「新しく加わるサーキットは常設トラックであって、市街地レースではない」「トルコについては引き続き注目してほしいが、ポルトガルは2027年と2028年にカレンダー入りすることが確定している」「マドリードは準常設型サーキットで、今年の開催に向けて準備が進んでいる。将来的な変更の可能性はあるが、年間24戦という数字は維持したい」ポルトガルとトルコが次の焦点2027年と2028年にはポルティマオがカレンダーに復帰することが決まっており、常設型サーキットの存在感は再び強まりつつある。さらに、イスタンブール・パークの復帰に向けた交渉も進行中だ。両者には明確な意思があり、最も現実的なシナリオは2028年以降の復帰と見られている。インフラ面や開催能力の観点からも、イスタンブールは現代F1の要求を満たす会場と評価されている。豊富な開催実績と財政的基盤も強みであり、合意は目前に迫っている状況だ。インド、韓国、タイも交渉中そのほかにも、インド、韓国、タイなど複数の国が開催枠獲得に向けて提案を進めている。また、マレーシアやホッケンハイムといったファンに人気の高い開催地の復帰可能性も完全には排除されていない。両サーキットの主催者は復帰への関心を示しているが、財政面が大きなハードルとなる可能性がある。現時点で最も合意に近いのはトルコと見られており、F1カレンダーは「市街地偏重」から「常設回帰」へと舵を切る兆しを見せている。年間24戦体制を維持しつつ、よりバランスの取れた構成を目指すF1のカレンダー戦略は、今後数年で大きな転換点を迎えることになりそうだ。
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