元F1ドライバーでグラウンプリウィナーであるファン・パブロ・モントーヤは、母国コロンビアでグランプリを開催する契約はほぼ完了していたが、マドリードがコロンビアの取り組みをもみ消したと語った。昨年、マイアミGPやラスベガスGPなど、F1カレンダーに最近追加されたいくつかのグランプリと同様の方法で、コロンビアGPがバランキージャのセミストリートサーキットで開催されるという噂が浮上した。
しかし、モントーヤはスペインの首都マドリードでグランプリが開催されることになったおかげで、そのような計画は白紙に戻ったと明かした。「約8か月前には95パーセント完成していたが、誰かが何かで台無しにしてしまった。何が原因だったのか分からない」と7回のグランプリウィナーであるモントーヤは語った。「私はF1関係者とバランキージャに行き、レイアウトを検討した。すべてが完了し、署名が欠けていたが、彼らは署名する準備ができていた。おそらく2028年になっていだろう。結局、マドリードにレースを譲ることになった」マドリードは、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットが2026年に契約満了を迎えることを受け、スペインGP開催地の後継者としてポールポジションに立つと噂されている。バランキージャと同様に、マドリッドの提案はストリートレイアウトであり、グランプリカレンダーの新たなトレンドとなるだろう。近年ではバクー(2016年)、サウジアラビア(2021年)、マイアミ(2022年)、ラスベガス(2023年)などの開催地が追加され、23レースのカレンダーには現在7つのストリートサーキットが含まれている。バランキージャを犠牲にしてマドリードがカレンダーに加わるという提案は、F1が南米地域へのさらなる拡大を避ける措置を講じたことも意味するだろう。現在、ブラジルのインテルラゴスサーキットはF1カレンダー上で唯一の南米会場であり、メキシコシティは唯一の中米会場である。一方、マイアミとラスベガスが加わったことで、アメリカでは1982年以来となる3つのグランプリが開催されることになり、中東ではカタールGP(2021年デビューの後、今年復帰)とサウジアラビアGPが加わってF1の存在感が増している。