元フェラーリF1のチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリが、チェイス・キャリーの後任としてF1のCEOに就任すると Racer が報じた。チェイス・キャリーは、2017年にリバティ・メディアがF1を買収して以来、CEOと会長を務めていたが、F1、FIA(国際自動車連盟)、そして、F1チームとの間で新しいコンコルド協定が成立した後に辞任すると予想されている。
そして、計画通りに新コンコルド協定が完了したことで、今シーズン末でチェイス・キャリーが退任し、ステファノ・ドメニカリが新たなF1のCEOに就任するという。ステファノ・ドメニカリは、現FIA会長のジャン・トッドの後任として2008年から2014年までフェラーリF1のチーム代表を務めた。その後、アウディに入社したドメニカリは、ランボルギーニのCEOに就任するとともに、FIAのシングルシーター委員会の委員長を務めてきた。近年、メルセデスのトト・ヴォルフやレッドブルのクリスチャン・ホーナーが後任としてたびたび名前が上げられてきたが、新しいコンコルド協定では、F1チームの上級職員はすぐにF1のトップエグゼクティブとしての役割を務めることができない条項が存在すると Racer は伝えている。契約はまだ締結されていないが、ステファノ・ドメニカリの任命のニュースはすでにF1チームに伝えられているという。一方、チェイス・キャリーは、新型コロナウイルスの厳しい状況を鑑みて、年末までF1に関与するとされている。ステファノ・ドメニカリがCEOに就任すると、FIA会長のジャン・トッド、F1のマネージングディレクターのロス・ブラウンとフェラーリ出身者がF1マネジメントチームに顔を揃えることになる。