フォーミュラワン・グループは、F1の2019年第2四半期決算を発表。収入は前年同期比で5億8500万ドル(約622億290万円)から6億2000万ドル(約659億5200万円)へと増加した。4月から6月の営業利益に関しても前年同期比で1400万ドル(約14億8900万円)から2600万ドル(約27億6500万円)へと増加したことで、各チームへの分配金は昨年の3億700万ドル(約326億5700万円)から3億3500万ドル(約356億3500万円)へと増額される。
第2四半期の収入増は、期間中に開催された7レースによるものだが、昨年は4月に開催されていた高額の開催料が支払われるバーレーンGPが第1四半期へと移動したことで数字に影響が出ている。「2018年と2019年の第2四半期は開催料が異なるレースで構成されていたことから、レースのプロモーションは減収となった。その一部はいくつかの契約のレートが上昇したことで減少した」とフォーミュラワン・グループは説明。「放送権収入は、契約レートの上昇が主な要因で増加した。広告収入とスポンサー収入は、主に複数のスポンサー契約が2018年下期から新たに始まったことによって増加した。第2四半期は、他の収入項目に関しては減収だった。これは主にレース構成の変更によるテレビ制作とパドッククラブの減収によるものだ」F1の会長CEOであるチェイス・ケアリーは、F1ビジネスは2019年の目標達成に向けて順調に推移していると語る。「いくつかの記憶に残るようなレースを経て、F1はサマーブレイクに入る。我々はレッドブルやフェラーリの競争力が高まっていること、そして、ホンダが勝てるエンジンのサプライヤーとしてF1に復帰したことに興奮している」とチェイス・ケアリーはコメント。「また、2020年にNetflixで『Formula 1: Drive to Survive』のシーズン2が配信されることを発表できることを光栄に思う。同番組では全10チームがフィーチャーされる。我々は、F1の収入と収益性が伸び、2019年の年間目標達成に向けて順調に推移していることを嬉しく思っている」