F1はグリッドを強化するための手段として、1台体制や3台体制のチームの参戦を議論していく可能性があるとパット・シモンズは、語る。現在、F1世界選手権に参戦するチームは、決勝日にエキップメントの問題やドライバーの不備といった特別なケースを除いて1台のみのエントリーは認められておらず、2台のマシンを出場させなければならない。
昨年、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンが率いる2021年のレギュレーションを策定する専門家チームに加入したパット・シモンズは、2台体制というルールの変更が議論の対象となる可能性があると語った。先週、モータースポーツ産業協会(Motorsport Industry Association)で講演したパット・シモンズは「議題に挙がってはいない」と前置きしながらも次のように語った。「だが、それは良い視点であり、次の会議で議論することになるかもしれない」元ウィリアムズのテクニカルディレクターであるパット・シモンズは、台数を微調整するというアイデアは既存チームには不評だと警告。F1チームはパワーを失うことを恐れるだろうと語った。「検討されているのは理想的な台数だ。それよりも『F1でもっと多くチームを導入すべきか?』という観点だ」とパット・シモンズはコメント。「現時点のF1が見舞われている問題のひとつは、おそらくチームがあまりに多くの力を掌握していることにあると思う」「彼らは、大きな力を持ったチームの数が少なければ、変化には繋がらならないかもしれないと心配すると思う。周りの世界の変化によってスポーツが変化するにつれ、我々全員が変化や進化を必要としている」