2018年 WEC 第2戦 『第86回 ル・マン24時間レース』の決勝は15時間が経過。トヨタ7号車を先頭にトヨタが1-2体制で走行を続けている。やや薄曇りながら太陽も顔を出し、気温21度、路面温度29度というコンディションで午後3時に伝統のル・マン24時間レースのスタートが切られた。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDはポールポジションの8号車はセバスチャン・ブエミ、2番手グリッドの7号車はマイク・コンウェイがスタートを担当。
スタート直後、後方では若干の混乱がありましたが、トヨタの2台はトップ2をキープ。2台の順位は入れ替わり、徐々に後続との差を広げていく。2台は共に4回目のピットインを済ませた後、トップの7号車はホセ・マリア・ロペス、2番手の8号車はフェルナンド・アロンソへとドライバーチェンジ。お互いに約5秒ほどの差を保ち、この2名が周回を重ねていく。 <6時間経過>ル・マン24時間レースは6時間を経過。2度にわたるセーフティカー導入などやや荒れ気味の展開となる中、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは大きなトラブルに見舞われることなく僅差の1-2走行でレースをリードしている。レースは全体の4分の1を過ぎ、首位を走るTS050 HYBRID 8号車は94周を走破。7号車が10秒ほどの差の2位でこれを追っている。 3時間を経過してまもない56周目、フェルナンド・アロンソに交代していた8号車が7号車をパスし、首位に立った。その翌々周、7号車はタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、予定外のピットインを強いられ、47秒をロス。その2周後にLMP2車両のクラッシュ車両によるセーフティカーが出された。 70周目にはLMP1他車の激しいクラッシュにより約30分に渡ってセーフティカーが導入。このタイミングで2台のTS050 HYBRIDは同時にピットへ向かった。7号車は予定通りのピット作業が行われたが、8号車はタイヤのダメージに見舞われていた。 その時点で3位以下の車両には1周の差をつけていたこともあり、セーフティカー導入による影響は最小限で済み、7号車が首位、すぐ直後に8号車が続いて75周目にレースはセーフティカーが退出し、再開された。 レースが再スタートした翌週、8号車のアロンソは再び7号車をパス。首位に浮上した8号車は81周目にピットインし、中嶋一貴へとドライバーチェンジ。タイヤを交換して7号車の直前でコースに復帰した。7号車のロペスは予定よりも長く、4回目のピット後も走行を継続し、5回目のピットで小林可夢偉へと交代した。 6時間を経過した時点で、中嶋一貴が駆る8号車が首位、12.587秒差の2位に小林可夢偉の7号車が続き、3位の車両には1周差をつけている。マイク・コンウェイ(7号車)スタートしてすぐに小雨が降ったので、ミスをしないよう余裕を持って走りました。雨が止んだ後は堅実に走ることを心掛けました。コース上は混雑していますし、イエローによるスローゾーンの発生場所次第で、タイム差が運に左右されることがあります。レースは更に長く続きますが、リスクを冒すことなく走り続けます。 ホセ・マリア・ロペス(7号車)長い時間運転しましたが、終わりの方はタイヤがきつかったです。コース上の混雑への対処も難しかったですが、ル・マンでレースすることをとても光栄に感じています。トラブルを起こすことなく目標を目指してチーム全体がうまく機能しています。トヨタの2台で最後まで優勝争いしたいです。 セバスチャン・ブエミ(8号車)自分の担当は上手く走りきれたと思います。マイクとは接戦でしたが、リスクを冒すことなく、特にコース上が混雑している時は慎重に運転しました。 フェルナンド・アロンソ(8号車)これまで何ラップもの練習走行を重ねてきましたが、それが例え同じサーキットだとしてもレースは別物です。まずは良いスタートが切れ、ノン・ハイブリッドのライバル勢に対してリードを築くことが出来ています。長いレースであることは理解しています。このままリードを維持し、チェッカーフラッグ目指して全力を尽くします。 <9時間経過>ル・マン24時間レースは、レースの3分の1、9時間を経過。現地は0時を回り、17日、日曜日へと日付が変わった。ドライバーは首位の7号車が小林可夢偉からマイク・コンウェイ、8号車が中嶋一貴からセバスチャン・ブエミへと交代。2台はお互い30秒ほどの差を保って、3位以下には3周の大差をつけて1位、2位での走行を続けている。緯度の高いル・マンでは、夏至に近いこの時期は、午後10時頃に日が沈み、10時半頃に完全に暗くなる。中嶋一貴と小林可夢偉がドライブするTS050 HYBRIDも、闇に包まれたコースでのナイトランに突入した。小林可夢偉に交代して9周ほどで7号車が8号車をパス。しかし中嶋一貴も離されることなく、何周かに渡り、1秒以内の差での2台のランデブーが続いた。 その後2台の差は17号車のクラッシュによるスローゾーンの影響でやや開いたが、同一周回のままトップ2を堅守。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDの2台は、後続を更に引き離し、約30秒の差を保ちながらリスクを追うことなく、順調に走行している。<12時間経過>長い24時間レースもナイトセッションに突入し、深夜3時、ようやく折り返しを迎えた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、8号車が低速走行区間での速度違反でペナルティを受けるという予期せぬ出来事もあったが、1-2体制はキープ。3位の車両に4周差をつけ後半戦に入った。小林可夢偉と中嶋一貴からバトンを受け取った7号車のマイク・コンウェイと8号車のセバスチャン・ブエミも僅差での1-2走行を続けていたが、まだ先の長いレースで無用なリスクを避け、2台は確実な安全マージンを取って周回を重ねている。2台の差が40秒ほどに開いたところで、追う側の8号車、ブエミが低速走行が義務づけられるスローゾーンでの速度違反ペナルティを科されてしまう。これにより、8号車は60秒間のピットストップを強いられ、2台の差は2分半ほどまで開いた。それでも、3位以下とは4周差を保っている。 午前3時現在、7号車はホセ・マリア・ロペス、8号車はフェルナンド・アロンソへとドライバー交代を行い、夜明けを目指し、闇の中での緊張を強いられる走行が続く中、アロンソが素晴らしい走りでロペスとの差を縮めている。 小林可夢偉(7号車)コース上は常に混雑していますが、私の担当の時は、とても良い走りが出来ました。まだまだ先が長いので、出来るだけ冷静に、リスクを冒さないように、細心の注意を払って運転しました。とても調子は良いですが、肝心なことはアクシデントに巻き込まれて、車を絶対壊さないことです。 マイク・コンウェイ...
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