2026年F1ワールドチャンピオンのランド・ノリスが、現行レギュレーションに関する質問を巡り、インタビュー中にマネジメント側から発言を制止される異例の事態が明らかになった。英ガーディアン紙のロングインタビューで起きたこのやり取りは、F1ドライバーの発言管理の実態と、2026年レギュレーションを巡る緊張感を浮き彫りにしている。
レギュレーション質問は事前に“禁止”インタビューはサリー州のゴルフクラブで行われ、ノリスは昨年のワールドチャンピオン獲得に至るまでの不安や葛藤について率直に語っていた。一方で記者には事前に、マックス・フェルスタッペンやジョージ・ラッセルとの関係、そして2026年F1レギュレーションに関する質問を避けるよう通達があった。それでも記者は、ノリス自身が「危険」と評していた規則変更の重要性を理由に、終盤でこのテーマに踏み込んだ。電話越しに“質問拒否”という異例対応残り時間がわずかとなった場面で、テーブル上の電話からノリスのマネージャーの声が割って入り、「その話題に関する質問は不可」と明言した。さらに同席していたマネジメント関係者も「時間終了」と発言し、質問そのものを打ち切ろうとする場面が発生した。記者が追加の時間を求めると、ノリスは困惑した様子でこう答えている。「僕はボスじゃない」それでも記者が問いを続けると、ノリスは一度は応じる姿勢を見せた。「いいよ、その質問に答える」しかし直後に関係者が即座に遮り、「ダメだ」と発言。ノリスは苦笑いを浮かべながら再びこう繰り返した。「僕はボスじゃない」“自由に話せない王者”という違和感記事では、この一連のやり取りについて「ノリスのオープンな性格と明らかに矛盾している」と指摘されている。実際、マクラーレンは通常、レースウィークごとにメディア対応の自由度を確保しているとされるが、このインタビューでは明確な制限が存在していた。終盤には比較的無難な質問に対してもマネジメント側が制止を試み、ノリス自身が「なぜダメなのか」と問い返す場面もあった。それでもノリスは最終的に簡潔に回答し、「メルセデスを捕えることは可能であり、僕たちはそれを目指している」と述べている。発言管理の実態が浮き彫りに今回の件は、2026年レギュレーションを巡る議論の敏感さだけでなく、トップドライバーの発言がどこまでコントロールされているかという問題も示している。インタビュー後、記者はマネジメント側に対し「彼にとって不利益になる対応だ」と直接指摘したと記している。そのうえで、「称賛すべきワールドチャンピオンがこのように管理されていることは憂慮すべきだ」と締めくくっている。