マクラーレンのランド・ノリスは、2024年F1シーズンにおけるマックス・フェルスタッペンの圧倒的なスタートは懸念すべきことではないと考えている。フェルスタッペンはバーレーンでの開幕2連戦を比較的簡単に制した。開幕戦ではチームメイトのセルジオ・ペレスに20秒以上の差をつけてフィニッシュ。サウジアラビアGPでは、ペレスがアンセーフリリースのためにタイムペナルティを受けるまで、その差は10秒以下だった。
それでもレッドブルは両大会で1-2フィニッシュを決め、過去24戦中23勝を挙げている。しかし、ノリスは後方のチームが「差を縮めることができている」ことを考えれば、心配はしていない。「いや、正直なところ、まったく気になるとは思わない。まだ差を縮めることができていることを考えると、そうだと思う」とノリスは語った。彼らが今年のために多くの時間を費やして新しいマシンを開発したことを考えれば、僕たち(マクラーレン)がレッドブルに近づけたことにはかなり満足している」「予選でも、彼が簡単な走りをしたわけではないし、それほど説得力があったわけでもない。だから、彼らはまだクルマについて学んでいる最中なんだと思う。非常に異なるコンセプトだ」「でも、それは誰もが予想すべきことだと思う――彼らはほかの誰よりもずっと前からあのマシンの開発を始めていたんだからね。でも、自分たちがどれだけ接近していたのか、そして多くのチームがどれだけ接近していたのかには驚かされる」「カルロス(サインツ)とセルジオ(バーレーンのペレス)を比べてみても、もしカルロスが中盤のスティントでセルジオの後ろに張り付いていなかったら、その差はこれほどではなかっただろう。だから、そうだね――みんなに希望の兆しが見えたと思うよ」一方、ザウバーのバルテリ・ボッタスはレッドブルの調子を「少し懸念している」と評した。「ここ2レース、レッドブルとマックスがクリーンスイープしているから、ちょっと気になるね」とボッタスは付け加えた。「もちろん、僕たちの集中力やトラック上でのバトルに変わりはないけれど、広い世界で見ると、昨年のようなことになるかもしれない。でも、今年中に状況が変わることを期待しよう」