マクラーレンF1のランド・ノリスは、2023年オーストラリアGPの決勝終了間際に発生した事件を受けて、F1は赤旗の手順を「再考」し、ローリングリスタートを検討する必要があると考えている。メルボルンのレースは、4回の赤旗と3回のスタンディングスタートで混乱し、セーフティーカーの後ろの行列でレースが終了したことで、論争に陥った。
多くの人は、56 周目にスタンディング スタートで2周のシュートアウトを開始するという決定が、ドライバーたちがよりリスクの高いオーバーテイクを考え、ターン1での相次ぐクラッシュを誘発したと感じている。また、FIAのスチュワードがセーフティカーが走る際のスタート順を決めるために、レース終了が遅れたことも問題視された。2022年のF1イタリアGPでは、観客のブーイングを浴びながらセーフティカーの後ろでフィニッシュしており、レース続行のために赤旗を振ろうとする熱心な姿勢は、ノリスから非難された.「タフだよね。不運に見舞われることもあるような気がする。ある意味でそれが嫌いだ」とノリスは語った。「こういうときは、ローリングスタートのほうがいいような気がする。ハードにトライできる気がするからね...いいレースができるのに、誰かがちょっと愚かで、ターン1でロックしてしまったために、自分のレースが終わってしまったという感じだ」「リスタートは好きではない...いい仕事をした多くの人がリタイアでレースが終わえるのは公平とは思えない。彼らが何かを変えることはないだろうけどね」ノリスはオーストラリアで6位となり、マクラーレンに今季初のポイントをもたらしたが、これはセーフティカー導入後の走行順が最終的な順位となったためだ。この順位は、56周目の再スタートからクラッシュで脱落した車両を除いてグリッドが決定された。ノリスは、レースコントロールが赤旗やスタンディングスタートで観戦を盛り上げようとしたのではないかと考えている。「セーフティカーの後ろでフィニッシュしていれば、もう少しわかりやすかったと思う」とノリスは続けた。「彼らがショーをもっとエキサイティングにしたいというためだけで、誰かがターン1でバカなことをして、ロックして、レースが終わってしまう」「結局のところ、これがショーであることは分かっているけど、良いショーを見せるためだけにここにいるわけではない。お互いにレースをしたいし、公平であることを望んでいる。それが誰にとっても公平なことだとは思わない」「赤旗を出したのは、単にショーをするためだったような気がする」「その点については、少し考え直す必要があると思う。変更する必要はないと思うけど、少し見直す必要がある」