ランス・ストロール(アストンマーティン)は、F1サンパウロGP決勝を16位で終えた。スタート時に不利とされたハードタイヤを選択したものの、グリップ不足に苦しみ、さらに角田裕毅(レッドブル)との接触によってレースが大きく崩れる展開となった。アストンマーティンは戦略的なギャンブルとしてハードタイヤでのスタートを選んだが、序盤からタイヤの性能不足が明らかとなり、上位争いには加われなかった。
ストロールはガブリエル・ボルトレトとの軽い接触に続き、6周目には角田裕毅に追突されスピン。最後尾まで順位を落としたことで挽回のチャンスを失った。「インテルラゴスではあまりポジティブな週末じゃなかった」とストロールは語った。「スプリントではもう少し競争力があったけど、予選と決勝ではそうじゃなかった。角田との接触でレースのチャンスを失った」「そこから取り戻そうとしたけど、あの時点で多くの時間を失ってしまった。ハードタイヤもうまく機能していなかったし、最終的にはマシンのペース不足が原因だった。2週間後のラスベガスでもう一度やり直すよ」一方、その接触の当事者となった角田裕毅(レッドブル)は、17位でフィニッシュ。接触の責任を問われて10秒のタイムペナルティを受けたうえ、その処理手順に不備があったとしてさらに10秒の追加ペナルティを科されるなど、厳しい一日となった。「この週末は全体的にとても難しかった」と角田裕毅は語った。「チームとして多くのことを試したけど、うまくいったものもあれば、そうでないものもあった。レースの序盤はハードタイヤでいいスタートを切って、いくつかポジションを上げられた。でも残念ながらランスとの接触があって、ペナルティを受けることになったんだ。その後も追加のピットストップが必要になって、ポジティブな結果を得るのは難しかった」アストンマーティンのマイク・クラック最高トラックサイド責任者も「今日の結果は厳しいものだった」と振り返り、戦略的に異なるアプローチを試みたものの、十分なペースが得られなかったと説明した。チームは今季終盤に向け、ラスベガスでの巻き返しを目指す。
全文を読む