F1イタリアGPのスプリント予選のオープニングラップでの接触で角田裕毅から“アホ(idiot)”呼ばわりされたロバート・クビサは、“ラリースタイル”の走りで挽回を試みていたと語る。元WRCドライバーでもあるロバート・クビサは、新型コロナウイルスに感染して自宅で隔離しているキミ・ライコネンの代役としてF1イタリアGPで2戦連続でレースに出場を果たしている。
ロバート・クビサは、スプリント予選でスタートが悪かったことを認めたが、順調に回復していた2つのシケインで角田裕毅と接触してグラベルにスピンした。『あいつがぶつかってきた!』と角田裕毅はチーム無線で言った。『ぶつかってきやがった。アホか。fuckin’クビサ。アホか』しかし、スチュワードは何の措置も取らなかった。ロバート・クビサは、当初はグラベルから抜け出せないと考えたが、ピエール・ガスリーが数コーナー前でクラッシュしたことでセーフティカーが導入され、なんとか抜け出して集団に追いついた。その後、ミック・シューマッハを抜いたロバート・クビサは、ピエール・ガスリーとバルテリ・ボッタスを後ろに従えてレースをスタートする。ボッタスはスプリント予選で勝利したにも関わらず、エンジンペナルティで降格する。「スタートはとても酷かった」とロバート・クビサは記者団に語った。「スタートで何が起こったのか分からない。たぶん自分が何か間違ったことをしたんだと思うけど、完全な発進ができまなかった。たくさんのメートルを失った」「でも、それは何が起こっているのかについての良い概観を与えてくれましたし、最初のシケインで非常にうまく位置取りができた。そこで1~2つポジションをゲインした」「その後、ラリースタイルで2つ目のシケインに入り、2つのポジションをゲインした。なんとか他のマシンの真ん中に自分の道を見つけることができた」「でも、角田にヒットされて、スタックした。すべてのスイッチをほぼ切って、『まあ、ちょっとラリーの経験を生かしてみるか』と、もう一度グラベルから抜け出そうとした。どうやって抜け出したかは聞かないでほしいけど、なんとか抜け出すことができた」「残念ながら、レース後半に右コーナーで大規模なオーバーステアが発生した。理由は分からない。マシンから降りたとき、角田との衝突でフロア後部が破損していて、それでバランスの問題の説明がついた」角田裕毅は、スプリント予選後、ロバート・クビサに対する個人的な批判を繰り返さなかったが、それでも2008年F1カナダGPのウィナーであるクビサに過失があると感じていた。「ターン4までに2~3のポジションをゲインしてしました。クビサはターン4でインサイドにいて、ターン5でスペースを残しませんでした」と角田裕毅はコメント。「まったくスペースがありませんでした。残念です。ペースは良さそうだった。1周目に衝突したのは残念でした」「ポイントを獲得するためにプッシュし続けます。難しいですが、ポイントを獲得できることを期待しています」