ロバート・クビサがF1キャリアの固定ナンバーに“88”を選択したことに対して一部から批判の声が挙がっている。2019年にウィリアムズでF1復帰することが決定したロバート・クビサは、F1キャリアで使用するナンバーとして“88”を選んだことがFIAが公表した2019年の暫定F1エントリーリストで明らかになった。
2014年に導入されたF1レギュレーションでは、ドライバーはF1キャリアを通して固定ナンバーを着けることになっており、2~99の中から数字を選ぶことができる。カーナンバー1は現役ワールドチャンピオンのためにリザーブされ、かつてジュール・ビアンキが使用していたカーナンバー17は永久欠番となっている。報道によると、ロバート・クビサは3つのカーナンバーを希望していたとされている。第1希望だった“10”はピエーエル・ガスリーが使用していることで断念。第2希望として、2008年のF1カナダGPで優勝した際に着けていて“4”を希望したが、先にランド・ノリスに取られてしまったという。ロバート・クビサは“88”を選んだ理由について説明していないが、ファンの間では“8年ぶりのF1復帰”またカナダGPが“2008年6月8日”だったこと、無限大の意味、または“Ro8ert Ku8ica”と名前とBを合わせたものではないかと推測されている。だが、一部のファンは“88”が ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーを賛美する隠語として極右ネオナチが使う「88」だとして使用を取り止めるよう求めている者もいるようだ。ドイツでは、アルファベットの8番目がHのため「88」はハイル・ヒトラー(Heil Hitler=ヒトラー万歳)を表す隠語としてタブー紙されているう。そのためでは、ドイツではP&Gが発売した洗剤のパッケージに88が印字されていたことでクレームが入り、販売を停止したという事例もあるほどだ。そのため、ポーランドがドイツの占領下にあったことへの政治的なメッセージではないかとの見方がなされているようだ。しかし、FIAは88を利用不可とはしておらず、そのような意味はないと支持する声の方が多い。