ロバート・クビサは、昨年にF1テストに復帰した際、人々に自分が事実上のルーキーであることが認識されず、大きく“誤解”されていたと語る。2011年のプレシーズンに参戦したラリーで重傷を負ったロバート・クビサは、しばらくF1の舞台から姿を消していたが、昨年、ルノーのプライベートテストで6年ぶりにF1マシンをドライブ。
その際は型落ちの2012年マシンでの走行だったが、その後ハンガリーで開催されたインシーズンテストでは現行マシンで走行。しかし、ルノーでのシート獲得は叶わず、続いてウィリアムズでのシート獲得を目指して2014年および2017年マシンでのテストを実施。最終的にレースシートはセルゲイ・シロトキンが獲得したが、今年はウィリアムズのテスト兼リザーブドライバーの役割を手にして、F1スペインGPでは2010年の最終戦以来となるグランプリ週末うへの復帰を果たした。昨年、F1マシンでのテストに復帰した際のことについて、ロバート・クビサは“人々は2010年当時のドライバーがクルマに乗っている”と誤解していると感じていたと語った。「まぁ、おそらく2012年マシンであれば、そのような走りはできていたかもしれない。僕が知っているものとかなり似たものだったからね」とロバート・クビサはF1の公式ポッドキャストでコメント。「最悪なことにハンガリーでは過去に知っていた経験を使うことができなかった。デビューのようなものだった」「レースをしていたときにトップドライバーの一人だった歴史を持つ新人ドライバーがクルマに乗っているという感じた。彼は物凄いことができるように取り繕っているけど、実際にはルーキーだ。僕はルーキーだったんだ」ロバート・クビサは、テストを開始したときには1発のペースはあまり印象的なものではなかったと語る。それは“タイヤを理解できていなかったからで、それは自然と身についてくるものだからだ”と説明。しかし、ロングランのペースは十分に強力なものだったと考えており、もしハンガリーテストの1週間後にルノーでレースをしていれば、ポイントを獲得できると確信していたと評価する。また、ロバート・クビサは、今年のF1スペインGPのフリー走行1回目に走った際には自分が“とても速い”と感じたと述べ、自分がセルゲイ・シロトキンにシートを奪われた原因を“アブダビテストで自分が1秒遅れだったと考えていた人々”を見返すためにも“非常に重要”だったと語った。33歳になったロバート・クビサは、いくつかの点で2010年よりも優れたドライバーになっていると考えている、決して“パフォーマンスが不足している”とは感じていないと語る。「自分には(右腕の)制約があるので、他の人たちと同じことをするだけでは不十分だ」とロバート・クビサは語る。「もっと多くのことをやらなければならない。もっと多くのことをするためにはクルマに乗る時間が必要だ」「今年、ウィリアムズからオファーされた役割を引き受けてのは、クルマに乗る時間を得られることが基本的な理由としてあった」ロバート・クビサは、2019年にF1でレースシートを得ることが目標のままだと語る。「どのチームで走ることになるかはわからない」とロバート・クビサはコメント。「より自然になってきている。モータースポーツがスポーツであることを僕たちは忘れがちだ。練習する必要があるし、それを行う必要がある」「コップの水を飲むくらい自然なことになる必要がある。普通は誰も水を飲むことに特に注意を払わないと思う。それと同じことだ」