ロバート・クビサが6日（火）、実に6年ぶりとなるF1マシンでの走行を実施した。2011年にラリーでの事故で右腕に重傷を負ってF1から遠ざかったいたロバート・クビサ。WRCへと転向した後、サーキットレースに復帰。今回のテストにむけて12ヶ月前から準備を整えてきたという。今回のテストはルノーがオファーして実現したプライベートテスト。
ルノーは2012年のロータスE20を提供。2012年のアブダビGPでキミ・ライコネンが優勝を飾ったマシンだ。テストはスタートやピットストップ練習を含めた“グランプリ週末を1日に凝縮”したプログラム。1.5戦分の距離にあたる115周を走破した。右腕の動きに制限があるため、マシンは左手でギア変更できるよう改良されたが、ロバート・クビサは、ルノーの公式テストドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンを上回るタイムを記録したと報じられている。テストを終えたロバート・クビサは「僕にとっては感情的な面でも重要な一日だった。パドックを離れて長い時間が経っているし、厳しい時期を経験してきた。一生懸命に働き続けてきたけど、数年前は不可能だと感じていた」とコメント。「複雑な気持ちではあるけど、今日成し遂げたことを誇りに持っている。自分が何を失ったかもわかった。将来に何をもたらすかはわからないけど、ひとつのことはわかっている。このために何年も取り組んできて、難しいコンディションで良いペースとコンシスタントな走りができた」ロバート・クビサ、6年ぶりにF1マシンをドライブ