佐藤公哉が、GP2シリーズ第1大会バーレーンの週末の振り返った。4月4日午後12時からの練習走行(45分間)を新品ハードタイヤで走り始めて間もなく佐藤公哉は、3月19〜21日に同地で実施された公式合同テストで作り上げた車両とは程遠い操縦性になっていると感じた。そのため自己ベストタイムは1分44秒243で26台中最下位に留まった。
練習走行終了後にチームが車両を懸命に調査すると、初期調整に誤りがある事実を複数部分で発見し、数時間後の予選に向けて大手術を施した。4月4日午後8時からの予選(30分間)には、2セットの新品ソフトタイヤを用意してタイムアタックに臨んだ。1セット目のソフトタイヤでは1回目のタイムアタックで1分40秒628を記録して23番手、2回目のタイムアタックで1分39秒999を記録して17番手となった。2セット目のソフトタイヤでは赤旗中断もありタイムアタックは1回しかできなかったたが、1分39秒749を記録して16番手と挽回した。4月5日午後1時10分からのレース1(32周)では、汚れた路面の16番手グリッドという影響もあり、スタートで出遅れて21番手へ順位を落とした。佐藤公哉はすぐさま挽回を試みたが、これは裏目に出て1周目を24番手で終えた。2周目を終えて3周目に突入したメインストレートでも挽回を試みるが、先行車両は急激な進路変更による防御態勢で追い抜きを許さず、しかも第1コーナーの遥か手前で極端に早い減速態勢に入った。佐藤公哉は追突を回避しようと試みたが、車両の先端が僅かに触れて先行車両は大きく態勢を崩して壁に激突、リタイアとなった。この事故に関して佐藤公哉は競技委員会から10秒ピットストップの重いペナルティを課され、挽回はほぼ不可能な状況に追い込まれた。それでも佐藤公哉はあきらめずに走り続けたが、接触による影響で車両の操縦性に難が生じていたため、チームの指示でレース終盤にリタイアした。4月6日午後2時15分からのレース2(23周)では、再び汚れた路面の24番手グリッドという影響もあったが、良いスタートダッシュで順位を上げて第1コーナーへ向かった。ところが第1コーナーの渋滞で行き場を失い、23番手で1周目を終えた。上位の脱落などで2周目には20番手へ浮上するが、その後は先行する集団に戦いを挑めるだけの戦闘力が車両にはなく、19位でチェッカードフラッグを受けるに留まった。GP2シリーズ第2大会は5月9〜11日にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催される。佐藤公哉 (カンポス・レーシング)「練習走行では正直に言ってがくぜんとしました。曲がらない止まらないで、まるで他人のクルマに乗っているような気分でした。チームが原因の究明と改善に努めた結果、予選ではなんとか戦えるだけのクルマに仕上がりました。しかし、練習走行での出遅れがなければ、タイムアタックはもっと大胆に行けたと思うので残念です。レース1はホイールスピンが多くスタートで失敗しました。順位を早く挽回しようと焦ったわけではありませんが、3周目には先行する車両との接触で重いペナルティを課されました。相手の必要以上のブロックと極端に早いブレーキングから必死に逃れようと回避手段を取りましたが、残念ながら接触してしまいました。その影響で自分のクルマの操縦性は極端にひどい状態になっていたので、チェッカードフラッグを見ずにリタイアしました。レース2のスタートは、順位こそ大きく上げられませんでしたが良かったと思います。このレースでは次の大会に持ち越すペナルティを絶対にもらわないこと、今後のレースに向けてタイヤの摩耗を身体で感じ取ること、最後まで走りきってライバルのレース運びを観察することを目標としました。GP2のデビュー大会は自分の力及ばず散々な結果で週末を終えて、たくさんの方々の期待を裏切ってしまいました。第2大会までの間にGP2テストはなく、バルセロナのレースに向けてできることは決して多くはありません。しかし、自分が置かれている状況の中で最高の結果を出せるよう、チームと一緒に力を尽くすつもりです」
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