佐藤公哉が、2014年にカンポス・レーシングからGP2に参戦することへの意気込みを語った。佐藤公哉はGP2参戦について「僕のマネジメントチームの精力的な活動で、カンポス・レーシングからの2014年GP2シリーズ参戦をこうして発表できて嬉しく思います。GP2シリーズは未知の領域で現行車両での走行経験はなく、カンポス・レーシングとの意思疎通も始まったばかりです」とコメント。
「現時点で不安がまったくないと言ったら嘘になりますが、シリーズ選定やチーム選定に関し、僕の強力なマネジメントチームの活動と判断にはとても満足しています」「2013年はザウバーF1チームのテストドライバーとして2回の走行機会を与えられただけでなく、F1日本GPではザウバーF1チームのリザーブドライバーに抜擢されました。この貴重な経験を必ず活かします。GP2シリーズはこれまでに多くのF1ドライバーを輩出しており、僕の夢を達成するためにはぜひとも戦わなければなりません。ファンの皆さま、メディアの皆さま、そして僕のレース活動を支援してくださるすべての皆さまに感謝申し上げるとともに、僕の挑戦の成功をお祈りいただければ幸いです」カンポス・レーシングのチーム代表エイドリアン・カンポスは「公哉の今回の決断をたいへん嬉しく思っていますし、スタッフたちも彼との仕事をとても楽しみにしています」とコメント。「もちろん彼はGP2シリーズではルーキーですから、限られた時間の中でたくさんのことを学ぶ必要があるでしょう。しかも、ライバルの多くはGP2シリーズをすでに経験しているわけで、この戦いは決してたやすくありません」「とはいえ、公哉はすでにリバースグリッドや決勝レース中のタイヤ交換など、GP2シリーズで採用されている仕組みをAUTO GPシリーズなどで経験していますし、今季開催される半分以上のサーキットでレース経験があります」「個人的な話ですが、わたしは1987年のF1日本グランプリにミナルディから出場しました。決勝レースはエンジントラブルでリタイアと残念な結果に終わりましたが、日本の皆さまの温かい歓迎ぶりはいまでも憶えています。今回、こうして再び日本とのつながりができて嬉しく思います。公哉が最大限の能力を発揮できるよう我々は全力を尽くしますので、日本の皆さまも彼を精一杯応援してください」また、昨年AUTO GPに参戦したユーロ・ノヴァのチーム代表ヴィンチェンツォ・ソスピリは「ユーロ・ノヴァのドライバーとして2013年AUTO GPシリーズに参戦した公哉が、カンポス・レーシングから2014年GP2シリーズへ参戦するという、次のステップを実現してたいへん嬉しく光栄に思います」とコメント。「アドリアン・カンポスはドライバーとしてもチームを率いる立場としても尊敬できるわたくしの先輩で、安心して送り出せます。もちろん今後も我々ユーロ・ノヴァは、公哉がGP2シリーズで活躍できるよう、引き続きマネジメント面で強力にサポートしてまいります」関連:佐藤公哉、GP2への参戦が決定