ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、F1初レースで表彰台を獲得してからの10年間を振り返り、再び登壇するのに10年も待ち続けていることを「悔しい」と認めた。2014年にメルボルンでマクラーレンからデビューしたマグヌッセンは、優勝したニコ・ロズベルグと当時のレッドブルのダニエル・リカルドに次ぐ3位でフィニッシュし、F1界を驚かせた。リカルドは後にレース失格となり、マグヌッセンは2位に昇格した。
マクラーレンのデビュー戦で表彰台に上ったマグヌッセンは、後に7度のワールドチャンピオンに輝くルイス・ハミルトンが2007年に達成した偉業を模倣した。しかし、ハミルトンがその後197回の表彰台を記録したのに対し、マグヌッセンはアルバート・パークでの運命の日以来、表彰台に上がれていない。10年後に同じサーキットで話したマグヌッセンは、この事実を悔しいと認めた。オーストラリアGP前の記者会見で、2014年の表彰台獲得をどう振り返ったか尋ねられたマグヌッセンは「そんなに考えていないよ!すごく久しぶりで、まるで遠い昔のことのように感じるよ」と語った。デビュー戦でF1初表彰台を獲得し、ピットレーンで歓声を浴びるマグヌッセン。「あれからいろいろなことがあった。初レースで表彰台に上れたことは誇りに思うし、同時に10年間も表彰台に上れなかったことはとても悔しい」「だから複雑な気持ちだ。でも素晴らしい週末だったし、ここに来るたびにあの感覚が戻ってくる。F1での初レースは、どこでゴールしても特別なものだ。最初の週末で表彰台に上れたのは本当にうれしかったし、たくさんの思い出ができた」一方、木曜日の記者会見にはリカルドも同胞のオスカー・ピアストリとともに出席し、2人はどちらが先にアルバート・パークの表彰台に上がるかと質問された。リカルドは2014年の失格前の記録を塗り替えることを熱望していた。リカルドは2014年に表彰台を祝ったが、記録簿にはそのことは記されていない。「10年前、実際にそれが起こった。僕はその上に立っていた!」リカルドは語った。「待ってみるしかない。もちろん、僕らにとっても、どのドライバーにとっても、ホーム表彰台に立つことは夢なんだ。でも僕らがそこにたどり着くには、おそらく昨年のようなレースが必要だろうね。でも、ベストを尽くすよ」「表彰台に上がるには、2人とも幸運が必要だと思う」とピアスは皮肉交じりに付け加えた。「でも、とても特別なものになるだろうね」