ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、FIA(国際自動車連盟)が2022年に2人のF1レースディレクターを使用するようになったことで「ルールを理解することがより困難になった」と語る。昨シーズン、物議を醸したアブダビのタイトル決定戦への対応の一環として、FIAはマイケル・マシに代わってニールズ・ウィッチッチとエドゥアルド・フレイタスの2人がF1レースディレクターを務める体制に変更した。
開幕戦バーレーンでは、元DTMレースディレクターであるニールズ・ウィッチッチが、エドゥアルド・フレイタスがスペインとモナコではWEC(FIA世界耐久選手権)がF1レースディレクターを担当した。ニールズ・ウィッチッチは、ピットレーンの入口と出口のルールの変更を概説してバクーでスポットライトを集めた。これにより、F1ドライバーは、タイヤが完全が越えない限り、ペイントされたラインを踏んでもいいことになった。これは、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両方がピットを出た後にラインに接触したと見なされた後、モナコでのライバルであるフェラーリが抗議に失敗したことに続くものだ。FIAは、アブダビ後の評価を修復するための努力においてより強硬なスタンスを課そうとしたが、逆にその矛盾の多さに不満の声が挙がっている。最近では、競技中にアクセサリーを身に着けているF1ドライバーへの取り締まりが論争となり、その後、免除が認められるという件があった。ケビン・マグヌッセンは、2人のFIAレースディレクターの決定の違いに気づいたかとの質問に「違いがあったと思う」と答え、レギュレーションを完全に守ることをより困難にしたと考えている。「現時点でルールが何であるかを本当に理解することが少し難しくなっているかもしれない。彼らはそれを理解し、みんなと話すためにもっと一生懸命努力しなければならない」「過去の方が今よりも一貫していたと思う。彼らのスタンスやルールの解釈方法を完全に一貫させてほしい。そうすれば、ドライバーとして理解しやすくなるだろう。でも、これが現状だ。新しい人々がやってくるのには理由があるし、FIAの変化には理由がある」「あまり気にしていないけどね。これが現状だ。天気を気にするようなものだ。変えられない。頑張って対処するだけだ」