ケビン・マグヌッセンは、ハースF1チームの不振が近年のマクラーレンとウィリアムズのように負のスパイラルに陥ることはないと確信していると語る。2016年にF1への参戦を開始したハースは、初年度にコンストラクターズ選手権で8位を獲得。フェラーリとの密接な技術提携を結ぶハースF1チームはパフォーマンスを向上させ、2018年にはルノーと中団バトルを展開してコンストラクターズ選手権を5位で終えていた。
2014年にマクラーレンからF1デビューを果たしたケビン・マグヌッセンは、1年でシートを失った後、2016年にルノーを経て、2017年にハースF1チームへと移籍。2018年にはチームの半分以上のポイントを獲得するパフォーマンスをみせた。「チームが後退していくのではなく、調子を上げていくのを見るのはうれしかった」とケビン・マグヌッセンは Motersport-Total に語った。「ポジティブな経験だった。そのような経験では、成長や改善、そして、興奮を感じられるものだ」「僕たちは最初の3年で大きく前進した。それほど大きな進歩には見えなかったかもしれないけど、3年間で8位から5位に順位を上げたのはとても素晴らしいことだ」例えばトロロッソのように、優勝したり、表彰台を獲得したことはない。でも彼らは(コンストラクターズランキングで)トップ5に入ったことはない。この事実には誰も気付いていないようだ」だが、ハースF1チームは、2019年F1マシンであるVF-19に苦戦。プレシーズンテストでは速さを見せていたVF-19だったが、シーズン序盤から一貫性に欠け、タイヤマネジメントとマシンのセットアップ仕様を見い出せず、1ポイントしか獲得できなかったウィリアムズの1つ上のコンストラクターズ選手権9位という厳しいシーズンを送った。ケビン・マグヌッセンは、2019年のハースF1チームは問題を根本から解決することができず、不安を抱いたスタッフもいたが、マクラーレンやウィリアムズのように低迷が長期化することはないと考えている。マクラーレンは、2012年にランキング3位を獲得したが、ホンダF1とのパートナーシップではコンストラクターズ選手権9位までポジションを落としが、2019年は大躍進を遂げてランキング4位に浮上している。ウイリアムズは2015年にコンストラクターズ選手権で3位を獲得したが、2018年と2019年はランキング最下位に沈んでいる。「常に前進することだけを期待するのは難しい。かつてマクラーレンやウイリアムズのようなビッグチームが陥った負のスパイラルにならなければ問題ない。僕たちのチームではそういったことは起こらないと思っている」とケビン・マグヌッセンは語る。「もっと素早く状況を好転させて、方向性を見つけることができると思っている。僕たちにはそれができると確信している」
全文を読む