ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、F1シンガポールGPでファステストラップを記録したものの、自分にとっては“何の価値もない”ものだと語る。序盤はトップ10入りを目指してレースを展開していたケビン・マグヌッセンだが、セーフティカー後のリスタート直後に観客席から飛んできたとみられるビニール袋がフロントウィングの左側に引っかかった。
それによって4秒近くラップタイムが遅くなったが、チームもケビン・マグヌッセンもビニール袋が原因だとは気づかず、フロントウイングの破損を疑ってピットイン。ここでビニール袋に気づいて取り除き、新品タイヤに交換したことでファステストラップを記録。昨年のシンガポールGPに続いて2年連続のファステストラップとなったが、レース自体は17位で終えることになった。「残念ながら、ファステストラップを記録したところで僕にとっては何の価値もない」とケビン・マグヌッセンはコメント。「トップ10を争っていたけど、セーフティカーのタイミングが不運だった。必死に頑張ったし、自力でトップ10に食い込めるようにかなり良い仕事をしていたと思うけど、運や幸運なピットストップもなかった」「1周目は良かったし、マシンのペースも良かった。でも、その後のセーフティカーがすべて僕らに不利に働いた。それに加えてフロントウイングにゴミ袋を拾ってしまって、それを取り除くためにピットに入らなければならなかった。そこからは最悪だ」「良いレースになるはずだったし、チームのみんながこれだけすごい仕事をしてくれていたのに、あんな形で取りこぼすなんて本当に気分が悪い」17位のケビン・マグヌッセンがファステストラップを記録したことで、今シーズン初めて10位内でファステストラップを記録したドライバーに与えられるボーナスポイントが付与されないレースとなった。