ケビン・マグヌッセンは、ハースF1チームが今後2人のドライバーにチームオーダーを強いることにはならないだろうと語る。F1スペインGPでは、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンがあわや同士討ちの接近バトルを展開。チーム代表のギュンター・シュタイナーはマグヌッセンの行動を非難しているようだった。
レース直後の無線でギュンター・シュタイナーは、ケビン・マグヌッセンに対して「ケビン、まずは私に会いに来い。よろしく」と伝えたのに対し、ロマン・グロージャンに対しては「ロマン、落ち着いてくれ。私がこれを整理する」と伝えていた。ギュンター・シュタイナーは腹を立てているようだったがと質問されたケビン・マグヌッセンは「ギュンターは常に怒っているように聞こえる。誕生日を祝うときでさえね。普通のことだ」と Ekstra Bladet にコメント。「まぁ、いくつか注意を促すメッセージはあったけど、僕たちはポジションを争っているし、ちょっとした接触はあった。そういう感じだ」だが、その“接触”は今後の二人の戦いを禁ずることを意味するかもしれない。「僕が決めることではない」とケビン・マグヌッセンは答えた。「ドライバー同士が戦うことを望まない立場にいるときもあるし、それはギュンターとジーン(ハース/チームオーナー)が決めることだ」「でも、チームオーダーはなかったし、僕たちはレーシングドライバーだ。それ以外の何に対して給料をもらっている?」ジュンター・シュタイナーは、F1スペインGP後に二人のドライバーと話し合い、すでにわだかまりは解消していると語っている。「彼らはお互いに良い関係を築いている」とギュンター・シュタイナーは BT にコメント。「私は二人にお互いに相手に迷惑をかけないように言いたかっただけだ。それでレース直後に彼らを呼んで15分間くらい話し合った」ギュンター・シュタイナーは、どちらかのドライバーの肩を持ったり、批判するようなことはしていないと語る。「彼らには誰に責任があるかを問うために深夜までそこに座るつもりはないと伝えた」「正直、ちょっと退屈になっていたレースにスパイスを与えたと思っているよ」とギュンター・シュタイナーは笑う。「そのように受け止めるべきだ。ファステストラップに1ポイントが与えられるが、最もエンターテインメント性のあったドライバーに1ポイントを与えるべきかもしれないね」