ケビン・マグヌッセンは、マクラーレンのCEOであるロン・デニスの努力が実ることを願っている。 5月、ロン・デニスはケビン・マグヌッセンの母国デンマークを訪れ、マグヌッセンのF1復帰を支援するよう地元企業に呼びかけた。 「僕のためだけではなく、彼ら自身のためにそうするべきだと訴えた。デンマークのためでもあるとね」とケビン・マグヌッセンは Motor Sport magazine にコメント。
「僕がF1で勝てば、この国の名前が広がることになるからね」ケビン・マグヌッセンは、2014年の1シーズンだけでレースドライバーを外され、今年の代替プランとして予定していたインディカー参戦も、プレシーズンテスト中のフェルナンド・アロンソの事故によって変更が必要になった。 ケビン・マグヌッセンは、インディカーと契約間近だったが、アロンソの休養が決まったことで「バルセロナテストとその後の開幕戦に出ることになり、時間切れになってしまった」とケビン・マグヌッセンは説明。「スポンサーシップを見つけるには2週間しかなかったけど、マクラーレンでテストとレースに出ていたので時間を失った」ケビン・マグヌッセンは、2015年にベンチに退くという通告をなかなか受け入れられなかったと認める。 「何もかもを憎んだよ」とケビン・マグヌッセンはコメント。「諦めはしなかったけど、とても落ち込んだし、しばらくはレースのことなんてどうでもいいと思っていた」 「どうしてもレースがしたかったし、続けられると思っていた。なので、最初は罵ることしか浮かんでこなかった」 「ずっとレースのために生きてきたのに突然レースができなくなった。先の希望もない。来年の契約も何もない」しかし、今はロン・デニスの助けを借りて2015年にF1復帰できることを願っているとケビン・マグヌッセンは語る。ケビン・マグヌッセンは、2年目を保証されていないジェンソン・バトンに代わってマクラーレンに乗ることも考えられる。「成功したかどうかはまだ分からないけど、その価値はあった」とケビン・マグヌッセンはロン・デニスとのコペンハーゲン訪問について述べた。 「それよりも、ロンが時間を割いてデンマークまで来てくれたということは、彼がまだ僕を信頼してくれているということだ」「マクラーレンにそうしなければならない必要があるわけではない。彼らは僕がいなくてもうまくやっていくだろう。でも、僕には必要なことだ。ロンがそうしてくれたのは僕がいい人だからではないよ。僕が彼を助けられると思ったからしてくれたんだ」今のところ、ケビン・マグヌッセンは、リザーブドライバーとしてレースに同行するしかなく、実際にステアリングを握る時間はごくわずかしかない。今週はシルバーストンで“フィルミングデー”を担当したばかりだ。ケビン・マグヌッセンは、ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソのヘルメットを交互にかぶりながら、MP4-30をドライブした。また、ケビン・マグヌッセンはマクラーレンのシミュレーターでの作業にも励んでいる。 「不満だとは言わない。もちろん、本物のクルマに乗りたいと思うけどね。感覚は似ているし、結構楽しいけど、エキサイティングではない」 「ちょっとポルノを見てる時と似てる。本物ではないものをね」