ナレイン・カーティケヤンは、F1を長く不在にしたことがヒスパニア・レーシングでの復帰シーズンの妨げになることはないと楽観的に捉えている。インド人ドライバーのナレイン・カーティケヤンは、2005年のジョーダン以降F1でレースをしていない。2006年と2007年にはウィリアムズのテストドライバーを務めていたが、それ以降はF1を離れ、A1GP、ル・マン・シリーズ、スーパーリーグ・フォーミュラ、NASCARトラックシリーズに参戦していた。
ナレイン・カーティケヤンは、F1復帰でシングルシーターのドライビングスタイルに慣れるという点で、A1GPとスーパーリーグへの参戦が十分な機会だったと考えている。F1とNACARトラックとの準備の違いについて尋ねられたナレイン・カーティケヤンは「運転するクルマから体力レベルまで完全に異なる」とコメント。「全てが異なるけど、F1で走らなくなってからもシングルシーターを走らせていたので新しいことではない。より懸命に作業して、ベストを尽くすだけだ」ナレイン・カーティケヤンは、F1を離れてから様々なマシンでレースをした経験が、彼の融通性と素早い適応能力を証明してくれると考えている。「他のドライバーと話したけど、ラップタイムは2005年〜2007年にかなり近いので、F1カーのドライビングは特別なものになるだろうし、そのチャレンジに適応しなければならない」「たくさんのクルマを運転してきたので、素早くそれができると願っているよ」ナレイン・カーティケヤンは、他シリーズのフロントランナーになるチャンスに背を向けて、F1で後方を走ることを選んだが、選択は間違いではなかったと確信している。「F1は装備に大きく依存する」とナレイン・カーティケヤンは認める。「でも、モータースポーツの頂点だし、世界で選ばれた数人しかそこにいられない。僕はそこにいれることにとても満足している」ナレイン・カーティケヤンは、ヒスパニア・レーシングの財政状況に関しても心配はしていない。「予算は大きな問題だし、彼らが言うように、この経済状況のなかで小規模チームは資金を見つけることに苦労している」「でも、ヒスパニアはマーケティングやその他のことに良い計画を立てているので、問題にはならないと思う」しかし、ナレイン・カーティケヤンは、ヒスパニア・レーシングのマシンでテストを開始するまで、シーズンの目標を設定するつもりはないと述べた。「僕はまだクルマを運転していない。一旦クルマを運転すれば、何ができるかはっきりとわかるだろうね」