小林可夢偉が、WEC最終戦バーレーンのレース週末、そしてフェラーリドライバーとし参戦したWEC世界耐久選手権について語った。最終戦にむけて、AFコルセは、ドライバーズタイトルの賭かった2人のドライバーにチャンスを与えるためにドライバーをシャフル。小林可夢偉は、ジャンカルロ・フィジケラとともに71号車を駆った。
「今回の最終戦バーレーンでは僕たちの71号車が3位、そしてチームメイトの51号車が優勝できたので、結果的にAFコルセ&フェラーリでWEC・GT部門のチーム、ドライバー(僕じゃありませんけど)、そしてマニュファクチャラーとすべてタイトルを獲ることができました」と小林可夢偉は述べた。「木曜日のフリー走行、最初のセッションは途中で他車に当てられて、クルマの状況とかあまり分かる状況ではなかったんですが、2回目のセッションで少し手応えを感じていました」「ただ、金曜日の予選前のフリー走行で新品タイヤをトライした時、1発のタイムは出るけれども、2周目からかなりタイヤのタレが大きかったので、予選ではレースに向けたタイヤ戦略を獲っていました。1発のタイムを犠牲にしていたので、予選の結果としてはクラス最下位とちょっと悔しかったですけど、しっかりレースで戦えるようにすることが一番大事だと考えての戦略だったので、とにかくレースを頑張ろうと思っていました」「土曜日の決勝レースは、今回も僕がスタートを担当したのですが、スタート直後の1コーナーでセナが寄せてきたので、コースの外に避けるしかなくてポジションを落としたんですけど、そのあとセナに追いついて2台同時にピットインした時に、ピット入り口のブレーキングで差を詰めて、チームもピット作業を頑張って、99号車を逆転しました。その後は最低でも2番手にはなれるペースで走っていたんですが、僕の2回目のスティントを終えてジャンカルロに交代した直後に、ブレーキかホイールにトラブルが起きて、予定外のピットインで2分近くロスして、そのため残念ながらトップ争いはできませんでした。それでも最後は表彰台でチームのタイトル獲得を助けることができて良かったです」「今年はGTマシンに乗るのも耐久レースを戦うのも初めてで慣れない環境でしたが、おかげさまで自分の仕事をきちんと1年を通してできました。しっかりとチームをサポートして結果を手にすることができ、いいシーズンだったと思います。みなさまの今年一年間の応援、本当にありがとうございました。これで今年の僕のレースは終わりましたが、これからは1日でも早くみなさまに来年についていい報告ができるように集中しますので、待っていて下さい」