小林可夢偉が、WEC第6戦富士のレース週末を振り返った。決勝日の富士スピードウェイは雨が降り注ぎ、レースはセーフティカー先導のもとスタートが切られたが赤旗中断。その後も2度にわたってセーフティカー先導で再開される赤旗中断となり、予定より1時間半短縮され成立した。
「このレースはとにかく悪天候のなかサーキットに観に来てくれたファンのみなさまに本当に感謝していますし、レースを見せることができなくて本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と小林可夢偉はコメント。「金曜日午後のフリー走行2回目が始まる直前に燃料タンクの問題が発覚して、その日のうちに土曜日の予選を走ることはできないことがほぼ分かっていたので、レースを最後尾からどうやって追い上げようか考えていました。土曜日夜にイタリアからサーキットに燃料タンクが届いて、そこからチームみんなで日曜日の朝5時半まで徹夜をしてクルマの準備をしてくれました。なんとかレースに間に合わせてくれたチームにも感謝しています。ただ、天候ばかりはどうすることもできませんでした」「日曜日は雨のなか僕がレースのスタートを担当したのですがセーフティーカー先導で時速60キロほどしか出ていなくてもスピンしそうになるぐらいひどい路面状況で、見た目にはわかりにくかったかもしれませんが、とても走れるコンディションではなかったです」「なんとかコンディションが良くなってファンのみなさまにレースを観てほしいなという気持ちはあったんですけど、結局一度もレーシングスピードで走ることなくレースが終わって残念でした。最後まで我慢強く待っていてくれたファンのみなさま本当にありがとうございました。WECは残り上海とバーレーンの2戦ですが、最後まできちんと頑張ります、応援よろしくお願いいたします」