小林可夢偉が、トヨタがWEC世界耐久選手権に参戦するTS040ハイブリッドのテストに参加していたことが明らかになった。トヨタは先週、アラゴンでアップデートされたTS040ハイブリッドでによる2度目のテストを実施した。テストには、小林可夢偉、ジャン・エリック・ベルニュ、マシアス・ベシェが参加した。
小林可夢偉は、2015年にトヨタのドライバーに復帰し、チームルマンからスーパーフォーミュラに参戦することが決定している。トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、レギュラードライバーのアンソニー・デビットソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が日本で開催された“2015年トヨタ モータースポーツ活動発表会”に参加しており、2台のクルマでテストを行うには追加ドライバーが必要だったと述べた。「我々の3名のドライバーはすでに予定があったので、仕事をするためにドライバーが必要だった」とパスカル・バセロンは述べた。「3名のドライバーを試すテストではない。2台のクルマの走行距離を重ねるためのテストだった」パスカル・バセロンは、テスト兼リザーブドライバーのシュートアウトではないとしたが、3人のうちのひとりを2015年のテスト兼リザーブドライバーの役割を与えるだろうとしている。トヨタは、2015年のWEC世界選手権でアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が1号車、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが2号車を走らせることを発表している。10月のWEC富士ラウンドでトヨタのラインナップから外れたニコラ・ラピエールは、契約下にあるもののチームでの役割を与えられていない。また、パスカル・バセロンは、新車がこれまでの2回のテストで“適切なマイレージ”を走破したと説明した。「いくらかゲインが得られたし、全てがうまくいっているので満足している」とパスカル・バセロンは述べた。「だが、ここまでは自分たち自身とのレースであり、おそらくライバルも進歩しているだろう」