小林可夢偉が、フォーミュラEで残りのシーズンも継続参戦する可能性が浮上している。小林可夢偉は、12月2日(土)・3日(日)にダブルヘッダーで開催されたフォーミュラE 2017/18シーズンの開幕2戦となる香港ePrixでトム・ブロンクビストの代役としてMS&AD アンドレッティの27号車を走らせた。
事前にマシンをテストすることなく、ぶっつけ本番でフォーミュEに初挑戦した小林可夢偉は、予選を13位と16位、決勝ではトラブルにも見舞われ、15位と17位でフィニッシュ。だが、小林可夢偉の注目度とパフォーマンスは、シリーズ、アンドレッティ、そして、日本の大手保険会社であるMS&ADを満足させたようだ。次戦マラケシュ大会では、トム・ブロンクビストがシートに戻ると予想されていたが、アンドレッティの共同チーム代表であるロジャー・グリフィスは、小林可夢偉のパフォーマンスによって“決断は簡単ではなくなった”と Autosport に語った。「計画は常に『我々は今週末をやってみて、誰にも約束はしない』というものだった」とロジャー・グリフィスはコメント。「彼の予選パフォーマンスとレースペース、エネルギーをセーブする能力を調べ、彼がどのような走りをしたかを見直さなければならない」「BMWには多くの電話があったと確信している」「彼がもっと多くのレースを熱望していることは知っている。全体的なプログラムにそれがどのようにフィットするか見てみなければならない」アンドレッティは、20177年末までにマラケシュのドライバーを確定させる必要がある。フォーミュラEでは、シーズンで2回のドライバー変更が許可されており、そのうちの1回は香港での小林可夢偉で使用されたが、2017/18のドライバーとしてエントリーされていたトム・ブロンクビストの復帰はそこにはカウントされない。今年、トム・ブロンクビストはBMWからDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に参戦している。BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は、BMWとしてはトム・ブロンクビストがフォーミュラEで経験を積んで“出来る限り早くに良くなっていく”ことを望んでいるが、決断はアンドレッティに委ねられていると述べた。
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