小林可夢偉が、1周目でクラッシュリタイアに終わったF1カナダGPを振り返った。予選では初となるQ1敗退を喫した小林可夢偉は、タイヤがどれくらいでウオームアップするのか完全に読み間違えたと語る。「もっと早くコースインして数周多く走れてたら、タイムが上がってたと思うんですけれども」と予選を振り返る可夢偉。
「路面温度も上がっていたんで、朝よりは温まりがいいだろうと思って出ていったら、ウオームアップが全然ダメ。おまけにヴァージンもいたし、ちょっとでもスリップを使おうと思っていたら、彼がターン8でオフしてそれもできなかった」「最初にプライムでアタックした後、僕はすぐに行きたいと言ったんですけど、まあそういうところもチームにはもっと言えるようにならないといけませんね」決勝レースは、早めにポジションを上げてすぐにプライムに履き替えるという戦略をとって、オプションタイヤでスタート。スタート直後の混乱をさけて10番手までポジションアップし、ニコ・ヒュルケンベルグとポジションを争っていた可夢偉だったが、最終シケインで縁石に大きく乗り上げてウォールにクラッシュした。「2コーナーは何かあるだろうとイン側のラインを狙っていったのはうまくいったし、タイヤの使い方を変えたことで、前のヒュルケンベルグにすぐに追いついて、かなりいいペースだったんですけど……」「まず1回ヘアピンでしかけて、その先のバックストレートでスリップに入ってシケインのブレーキングが勝負やと思ってたんです」「スリップに入ってヒュルケンベルグを抜いたんですけど、前にいたシューマッハもシケインへのブレーキングが遅れていて、ブレーキングが遅れてしまった」「ただ、そのまま真っすぐシケインをカットしていたら、せっかく抜いたポジションを戻さないといけないかもしれないと思って、なんとか無理して曲がろうとしたんです。だけど曲がり切れず縁石に乗って、クルマがジャンプして、もうコントロール不能でした」「すぐにチームに謝りましたけれども、なんであんなことしたんやろうと、自分自身にすごく腹が立っているし、すごく反省してます」「応援してくださっているファンのみなさんも本当にすみません」