小林可夢偉は、鈴鹿サーキットで記者会見を開催。今年の活動、そして2014年のF1復帰について語った。今年、スクーデリア・フェラーリと契約してWEC世界耐久選手権に参戦する小林可夢偉は「今年一年、F1を休んでいましたが、WECでレースはやっていたので、自分としては一歩下がった感覚ですごくいい経験ができたと思っています」と小林可夢偉は振り返った。
「(WECは)チームメイトと二人で乗るわけですが、僕は最初から『絶対にセッティングをしない』と言っていて、相方が満足するようにセッティングしたクルマで彼より速いタイムを出してどう乗りこなすかを勉強して、引き出しを増やすことを考えました」「F1も毎年クルマが変わるので、そのルールにすぐ対応できるようになることが必要だし、そういう部分で勉強になったと思います」「結果的にチームの中で一番速く走れていますしね。これで来年F1に戻れれば、いままで以上に強い自分で帰って来れると思います。いい経験になったと思います」2014年のF1復帰の交渉について質問された小林可夢偉は「順調です。が、詳しいことは言いません。言うことが嫌いですしね」とコメント。「確かにF1では、『ここにいるぞ』と騒がなければならないのかもしれませんが、チームの上の人たちは、実際にそういうことをしなくても僕のことを見てくれているし、フェラーリで、F1ではないですけれど走っていて、実際今年はF1の会場にはそんなに来ていないんですが、何も連絡もせずに、チームの人たちからメールも来るし、裏では、いろいろやっています」F1復帰を目指すチームについては「自分からわざわざ遅いチームには行かないですよ」とコメント。「できるだけ、自分が乗れるチャンスの中で一番上のチームに行くという単純な考え方です。今年より、来年乗ることが肝心だと思っています。ルールが大きく変わることがなかった今年は、予想通り、お金のあるチームが上に行って、大金のないチームが苦労したというのは想像できていました。自分の中では、これでよかったと思います」2014年にF1復帰できなければ厳しいでは?との質問には「単純に言えばそうですね。もうちょっと待ちましょうよ」と述べた。