小林可夢偉は、スクーデリア・フェラーリF1チームの一員として初めての公式イベントとなる”モスクワ・シティ・レーシング”に参加した。小林可夢偉にとってこれは初めてのロシア訪問でもあり、イベント前日である7月20日土曜日にさっそくモスクワ市内を探索。夜はイギリス大使館で行われたガラ・パーティに出席した。
21日日曜日に行われたイベントは朝方から生憎の雨模様。午後にかけて一度雨が止み、フェラーリF60を駆った1回目のデモ走行の時点では、路面が乾き始める状況だったが、2回目の走行直前からかなり強い雨が降り始め、2度目の走行は雨のなか行われた。途中、非常に濡れた路面と路面のバンプの影響で、ウォールにヒットするハプニングもあったが、本人に怪我もなくチームが20分という短時間で2台目のフェラーリF60の準備を整え、イベントの最終走者として再びコースインして観客の声援に応えた。また、イベントの合間には地元メディアなど10社以上の取材を受け、F1開催に向けて準備が進むロシアに向けてF1の魅力を伝えた。小林可夢偉はイベント後もロシアに残りチームのスポンサーであるカスペルスキー・ラブ社訪問などを予定している。小林可夢偉「今回”モスクワ・シティ・レーシング”という大切なイベントに、スクーデリア・フェラーリを代表して参加できたことを光栄に思います。この機会を作ってくれたスクーデリア・フェラーリとチームスポンサーのカスペルスキー・ラブ社に本当に感謝しています。F1をプロモーションする大事なイベントで、生憎のお天気でしたが、それでも沢山のファンが集まって下さりました。もし晴れていたらもっと多くのファンに観てもらえたと思います。街を歩いているとファンの方からも写真やサインを求められ、ロシアでのF1人気を感じました。デモラン中のアクシデントですが、雨で路面が非常に滑りやすかったうえ、路面に大きなバンプがあって、突然クルマが横に流れてバリアにヒットしてしまいました。ただ、その後、チームが短時間で2台目のクルマを準備してくれ、もう一度走行することができました。今回は、僕にとって初めてのロシア・モスクワ市訪問ですが、イベントの前日には赤の広場などを訪れ、歴史的建築物をいくつも観ることができ、この国の歴史を感じることができました」小林可夢偉、フェラーリでF1デモ走行