小林可夢偉は、F1イギリスGPの金曜フリー走行が行われていた28日(金)、マラネロにあるフェラーリのF1シミュレーターで走行を行っていた。スクーデーリア・フェラーリと契約し、AFコルセからWEC世界耐久選手権に参戦している小林可夢偉は、“スパイダー”と呼ばれるフェラーリのF1シミュレーターのコックピットに初めて座った。
初日は、主にキットに慣れることが小林可夢偉の課題だり、通常スクーデリア・ドライバーと作業するエンジニア・グループが走行を助けた。「面白かったですが、大変な一日でした」と小林可夢偉はコメント。「このタイプのシミュレーターで作業するには初めてでしたし、近い将来、チームから開発プログラムを必要とする場合に備えて、慣れておくことは役に立ちました」「スクリーンの前ではありますが、F1カーのコックピットに戻れて嬉しかったです」「数週間後にモスクワで本物のマシンを走らせるのが待ちきれません」小林可夢偉の次のレースは、9月1日に開催されるWEC第4戦サンパウロ6時間レースとなるが、7月21日にロシアの首都モスクワで開催されるフェラーリのイベント“Moscow City Racing event”でF1デモ走行を予定しており、そこでF60を走らせる予定となっている。モスクワは、フェラーリのパートナーであるカスペルスキーの本拠地でもある。ル・マン24時間レースを5位で終えた小林可夢偉は「ル・マンは素晴らしい経験でしたが、メインのライバルと平等に戦うことができなかったのは残念でした」とコメント。「バランス・オブ・パフォーマンスは、僕たちにおtってあまりに不利でしたし、僕たちの458GTは競争的ではありませんでした」「僕たちはできる限りのことをしましたが、表彰台を争うのに奇跡が必要なのは明らかでした」「でも、チャンピオンシップはまだとてもオープンです。まだシーズンの真ん中ですし、まだどんな可能性もあります」