小林可夢偉が、12位でフィニッシュしたF1ベルギーGPの週末を振り返った。スパ・ウェザーと称されるスパ・フランコルシャンは今年も例外ではなく、金曜と土曜日はほとんどドライのデータを採れないままセッションは進んで。「スパの天気ってどの予報を信じればいいのかな?っていうぐらい不安定ですぐに変わるんですけど、チームはとにかく最初から日曜日は晴れると信じてましたね」
「だから今週末使った新しいリヤウイングは、最初見たときからとにかく直線が速そうだから、コーナーはドライバーに頑張れって言いたいんだろうなって思ってました。金曜日の収穫はフルウエットからドライまですべての路面コンディションを走れたことでした。今年からピレリタイヤになって、去年までとは違うタイミングでウエットからインター、インターからドライに履き替えるのでその確認ができました。本当はリヤウイングのテストもしたかったんですけど、あの路面状況では何もできず、土日はとにかく持ち込みの空力セッティングのままで路面状況にあわせていくという展開でした」変りやすいタイミングのなか、コースに出るタイミングもあり、小林可夢偉は12番手で予選を終えた。「土曜日の予選第2セッションは濡れた路面が乾いていくなかインターミディエイトでアタックしたわけですが、これはすごくスパらしかったですね。結局出走したタイミングが悪かったくらいで、ラップ自体はそんなに悪いものではなかったです。しかも決勝は前の方が中古のオプションで、僕は新品でスタートできる。だからもし路面が濡れてなかったらいいスタートを切って、最初から出来るだけ頑張って前にいけるようにしたいと思っていました」決勝レースでは、スタートも決まり、一時は4番手を走行していた小林可夢偉。だが、セーフティカー導入に無線にトラブルがあり、ピットインのタイミングを逃していたことを小林可夢偉は明らかにした。「そうしたら日曜日の決勝は本当にドライになって、狙い通りスタートも良かった。トップチームとは速さがまったく違って勝負になりませんでしたが、それでもなんとかソフトタイヤをもたせながら4、5番手を走っていたから入賞はできるだろうと感じてました。ただセーフティーカーが出たとき、無線にトラブルが起きていたみたいです」「チームはピットインするよう呼んだらしいですけど、僕にはなにも聞こえていなかった。僕の返事がなかったけれども、3回呼びかけたから入ってくるだろうと思ったそうなんですが、とにかく痛いトラブルでした。その結果1周遅れてピットインすることになってしまい、大きく順位を落としてしまった。その後、2ストップ戦略で最後はミディアムタイヤで長めのスティントを走りましたが、結局周りも2ストップだったし、ペースでも上がらずポジションを取り戻すことができませんでした」「ハミルトンとのアクシデントはレーシングインシデントですが、その原因を彼が認めたことはレーシングドライバーとしてとてもフェアなことだと思います。入賞できるはずだったレースをノーポイントで終わり大変悔しいですが、ともかく次のモンツァでは僕もチームも満足できるレースをしたいと思います」