小林可夢偉が、残念ながら失格となったF1オーストラリアGPの週末を改めて振り返った。小林可夢偉は、開幕戦オーストラリアGPを8位でフィニッシュしたが、レース後の車検でマシンのリアウイングに規定違反が見つかり、チームメイトのセルジオ・ペレスとともに失格となった。「1レース目からチームメイトと揃ってポイントを獲れたと思っていたので、すごく悔しいです」と小林可夢偉は自身のウェブサイトで述べた。
「ただチームはもう控訴をしないと決めたので、とにかく次のマレーシアに頭を切り換えて、この気持ちをぶつけるレースをしてやろうと思っています」ポイントを失ったが、シーズンのスタートしては悪くはなかったと小林可夢偉は語る。「ポイントは失いましたが、週末の内容としては、去年の開幕戦とはえらい違いで、成長を感じてもらえたと思います。僕としては完璧なレースだったというよりは、まず無難に最初のレースを終えたという感じでした」「予選ではQ3に行くのを目標としていたので、Q1とQ2で新品のオプションを使い切ってしまったんですが、もしQ3にニュータイヤが残っていたら6番手ぐらいは行けたと思います。ただ、チームとしてはまだ自信もなかったし、まず確実に自分達がどこまで行けるかを見るのが大事だったので、手応えは感じています」ただ、マシンのセットアップを行ったのが土曜日になってからだったという。「冬のテストから金曜日のフリー走行まで、ずっとテストだったんですね。だから、クルマのセットアップを初めて試したのが、予選前の1時間のフリー走行でした」「それまでバランスがどうとか、1回もやらせてくれなかったんですが、なんとかその時間のなかでタイヤの温め方とかを確認しながら、冬のテストで明確じゃなかったものをトライしてみたんですけど、予選の前までエンジニアは悩んでいたんです」「結局、誰に相談しても分からないと言っていたセットアップで予選をトライして上手くタイムが出たので、結果オッケーでしたね。最後までそれをやらせてくれたことにも感謝してます」9番手からスタートした小林可夢偉は、実はシームレスシフトが壊れていたことを明かした。「決勝は、実はスタート前からシームレスシフトがおかしくて、レース全部をシームレスなしの普通の変速で走っていたんです。これがけっこう痛くて、だから完走出来てよかったし、ポイントが獲れてよかったとも思っていました」「目の前でバリチェロがロズベルグがぶつかりましたが、あのとき僕がKERS全開でルーベンスに仕掛けてたんです。でも、このままいったらルーベンスがやばいなと思ってたので、逃げる体勢は作ってました。ただ、スピンしてどこにくるかわからなかったのでギリギリでしたけどね」「こういう結果になってしまいましたが、チームはいい仕事をしてくれたと思います。ペレスも立派でした。とにかく僕たちのこれからの18戦を楽しみにしていてください。次こそは必ずみなさんに元気を与えられるレースをしたいと思います」
全文を読む