元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがこれまで他人と絡んできた実勢を考えれば、F1日本GPのシャルル・ルクレール(フェラーリ)の走りを批判するのはお門違いだと冷笑した。決勝では、フェルスタッペンが好スタートを決め、ターン1で3番手のシャルル・ルクレールに外側から並びかけ、ターン2では半車身ほど先行したが、ルクレールがアンダーステアを出して接触。フェルスタッペンはスピンを喫してコースアウトしてしまう。
その後、レースへ復帰したマックス・フェルスタッペンは後方から追い上げに臨んだが、マシンへのダメージが大きく、15周目にリタイアとなった。マックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレールの走りを“無責任”だと激しく批判。ルクレールは自分の非を認めているが、ジョリオン・パーマーはこれまでのフェルスタッペンの走りを考えればやや矛盾しているのではないかと語る。「彼はグランプリで優勝するために、他のドライバーをコースから押し出してきた」とジョリオン・パーマーは BBC Radio 5 Live にコメント。「第9戦オーストリアGPで、彼に押し出されたドライバーはシャルル・ルクレールだったのを我々は目にしていた」「だが微妙な違いがある。フェルスタッペンは前にいたし、間違いなくサイド・バイ・サイドだった。そしてルクレールは少し後ろからフェルスタッペンの側面に突っ込んでいる「だが、それでも人々をコース外に押しのけ、ホイールをぶつけてきた『Mr.アグレッシブ』『Mr.エルボーアウト』のフェルスタッペンにとっては皮肉なことだ」「フェルスタッペンはぶつけられる側になったが、彼はそんなに多くの文句を言えないと思う」レース後、シャルル・ルクレールには合計15秒のタイム加算ペナルティが科せられており、自分の非を認めている。「スタートが悪かったし、ちょっと気が散っていた。セブが少し動いた。僕の反応はかなり悪いものだった。実際、スタートはそれほど悪くなかったけど、反応がとても鈍かった。マックスとの件は明らかに僕がミスを犯した」とシャルル・ルクレールはコメント。「僕はインサイドにいて、セブとルイスの後ろだった。フロントのコントロールを少し失った。通常、そうなることは予測しなければならないけど、僕はそうしなかった。僕の責任だ」