中東情勢の緊迫化により、F1カレンダーの変更が現実味を帯びてきている。湾岸地域で予定されているレースの開催が危ぶまれる中、代替案として「鈴鹿サーキットでの2週連続開催」が検討されていることが明らかになった。MotoGPでも同様に影響が出ており、カーメロ・エスペレータCEOは4月に予定されているカタールGPの開催が難しい可能性を認めている。
F1日本GPを2週連続開催する案スイス紙ブリックの記者ロジャー・ブノワによると、F1は鈴鹿サーキットで2週連続開催する可能性を検討している。2026年F1日本GPはすでに3月29日に予定されているが、その翌週にも同じ鈴鹿でレースを開催する案が浮上しているという。この案が現実的とされる理由は、輸送面の問題だ。もし中東で予定されているレースが開催できない場合、機材を短期間でヨーロッパへ戻す必要が生じるが、同じ日本でレースを続けて開催すれば、その物流上の負担を回避できる。MotoGPカタールGPは4月12日に予定されており、同じ週末にはF1バーレーンGPが開催される予定となっている。両サーキットは約120キロしか離れておらず、中東情勢の影響を同時に受ける可能性がある。さらにMotoGPとF1はいずれもリバティ・メディア傘下のシリーズであるため、一方の開催判断がもう一方にも影響を及ぼす可能性がある。ヨーロッパ代替開催も検討湾岸地域のレースが開催できない場合、ヨーロッパでの代替開催も検討されている。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは次のように語った。「まだシーズン序盤だ」「ニュルブルクリンクは雪の可能性があるので現実的ではない。ホッケンハイムは可能かもしれないが、ポルトガルやフランスの方が現実的だろう」ホッケンハイムの関係者もF1開催自体は可能と認めているが、「レース開催には相当な準備期間が必要だ」としている。中東情勢はすでにF1運営にも影響中東情勢の影響はすでにF1の運営にも及んでいる。オーストラリアGPを前に航空路や貨物輸送が混乱したため、F1はパドックでの夜間作業を制限するカーフュー規則の一時解除を認めた。アルピーヌのピエール・ガスリーは、安全を最優先すべきだと語っている。「多くのものがかかっている」「僕には中東に住んでいる家族や近しい人たちがいる」「状況が改善することを願っているが、最終的にはF1が僕たち全員にとって最善の判断を下すはずだ」湾岸地域のレース開催については近く判断が下される見通しで、F2とF3の機材がすでにバーレーンでのテストに向けて待機していることから、F1は早期にカレンダーの最終決定を行う必要に迫られている。