台風19号の接近に伴い、ラグビー・ワールドカップ日本大会を主催する国際統括団体ワールドラグビーと大会組織委員会は10日(木)、土曜日に開催予定だったニュージーランド―イタリア(愛知・豊田スタジアム)、イングランド―フランス(横浜国際総合競技場)の2試合を中止すると発表。FIA(国際自動車連盟)がF1日本GPについてどのような判断を下すかが注目される。
ラグビーW杯の大会組織委などは、中止を決めた2試合について無観客試合、14日への延期、代替会場での開催も含めて検討してきたが、観客の安全確保などを考慮して、試合を行うのは困難と判断した。接近時の勢力は、千葉県を中心に大規模な停電被害をもたらした九月の台風15号や、関西空港などに大きな被害が出た昨年の台風21号に匹敵すると予想され、気象庁は記者会見で「命を守るため、早めの対策、避難をしてほしい」と呼び掛けている。また、交通機関に関しても東海道新幹線は東京-新大阪間の全線で影響が出る可能性がある。他の鉄道各社も状況を見極めて判断するとしている。F1の統治機関であるFIA(国際自動車連盟)は10日(木)に声明を発表。状況を注意深く監視していると述べた。「FIA、F1、鈴鹿サーキット、日本自動車連盟は、台風ハギビスと2019年 FIA F1日本グランプリへの潜在的な影響を注意深く監視している」とFIAは声明で発表。「F1のタイムテーブルの混乱を最小限に抑えるためにあらゆる努力が払われているが、ファン、競技者、鈴鹿サーキットの全員の安全が最優先事項だ。すべての関係者は状況を引き続き監視し、さらなる更新を提供していく」土曜日に台風が直撃した場合、トラックアクションが行われる可能性は低く、F1日本GPはスケジュールを変更せざると得なくなる。このようなことは2004年と2010年にも起こっており、台風によって予選は日曜日に延期されている。ちなみにラグビーW杯に関しては、13日(位置)の日本―スコットランド(横浜国際総合競技場)を含む4試合については、13日朝に結論を出すとしている。ラグビーW杯の大会規則では、試合が開催不可能と判断された場合は、グループリーグでは試合を中止して引き分け扱いとし、両チームに勝ち点2ずつ与えることになっている。
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