F1日本GPのレーススチュワードは、決勝レースでのフェリペ・マッサとルイス・ハミルトンとの接触をレーシングインシデントと結論付けた理由を説明した。ルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサは、4位を争っていた22周目、シケイン手前のブレーキングで接触。両者はレースを続行することができたが、フェリペ・マッサのフロントウイングは破損してエンドプレートがコース上に落ちたことでセーフティカーの要因となった。
スチュワードは、この接触についてレース中に審議を行ったがいかなる措置もとらないことを決定した。スチュワードは、1周前のルイス・ハミルトンの走行ラインを比較した結果と、フェリペ・マッサが左側からオーバーテイクを試みていたことを挙げ、ペナルティには当たらないと結論づけた。ルイス・ハミルトンは「レースで、フェリペとの間で何が起こったのかははっきりとはわからない。高速ではマシンのミラーが振動しているので、彼が僕に並びかけてくるのが見えなかった。マシンが接触してしまったことを謝りたい」とし、「フェリペに対して悪意はなかった」と説明。だが、ダメージを負ったフェリペ・マッサは「映像を見ればわかると思う。彼はタイヤに苦しんでいたし、僕はほぼ彼に並んでいた。理由もなく彼は幅寄せしてきて僕にぶつかった。判断は皆さんに任せるよ... これ以上言っても意味はない」とハミルトンに非があるとの考えを示していた。またスチュワードは、スタート時のセバスチャン・ベッテルのジェンソン・バトンに対するライン取りについても説明。セバスチャン・ベッテルは、後ろの3番グリッドから迫ってきたルイス・ハミルトンと同じラインをとっており、ハミルトンに対する牽制の結果だったことをペナルティ回避の理由に挙げた。
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