モンツァの「スピードの神殿」で行われた2025年F1イタリアGPは、歴史に残る一戦となった。マックス・フェルスタッペンが平均速度250km/h超という驚異的な速さでチェッカーフラッグを受け、F1史上最速の決勝レース記録を更新した。まさに“史上最速グランプリ”としてファンの記憶に刻まれる結果となった。
さらにレースでは、トップ3がグリッド順通りにフィニッシュするなど珍しい記録や、ルクレールの5年連続モンツァ4位、ウィリアムズのポイント更新など、各チーム・ドライバーが多くの節目を迎えた。ここでは決勝を彩った「FACTS & STATS」を数字で振り返る。■ 今回のレースはF1世界選手権史上最速のグランプリとなった(最終結果確認中)。フェルスタッペンは平均速度250.706km/h(155.791mph)で勝利した。■ レース総時間は1時間13分24秒325。■ これまでの記録は2003年にミハエル・シューマッハがフェラーリでモンツァで樹立したもの(1時間14分19秒838、247.585km/h、153.842mph)。■ 過去54年間で最速レース記録が更新されたのは今回が2回目。■ フェルスタッペンは今季イタリアで2度目の勝利を挙げた。■ 今季3勝目、通算66勝目。■ フェルスタッペンは過去4年で3度モンツァを制した。■ フェルスタッペンは2019年以来、モンツァでポールから勝利した最初のドライバー。■ マクラーレンのランド・ノリスは2位。フェルスタッペンが今季挙げた全勝利で2位に入っている。■ 今季7回目の2位(勝利は5回)。■ ノリスはチャンピオンシップでチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を31点に縮めた。■ ピアストリの3位は、6戦前のカナダ以来の最低順位。■ ピアストリは34戦連続でグランプリでポイントを獲得。歴代3位の連続記録で、フェルスタッペン(43)、ルイス・ハミルトン(48)に次ぐ。■ トップ3がグリッド順通りにフィニッシュしたのは、モンツァでは2010年以来。シャルル・ルクレールはフェラーリをモンツァの表彰台に最も近づけた■ シャルル・ルクレールが4位で、フェラーリはモンツァで5年連続の4位フィニッシュ。■ ルクレールは今季未勝利のドライバーの中でランキング最上位(5位)。■ ジョージ・ラッセルが5位で、メルセデスはモンツァで3年連続の5位。■ ルイス・ハミルトンの6位は、フェラーリにとって2021年(カルロス・サインツ6位)以来の最低成績。アレクサンダー・アルボンはウィリアムズに今季さらに6ポイントを加えた■ アレクサンダー・アルボンは7位で、ウィリアムズでモンツァに出走した全レースでポイントを獲得している。■ アルボンはメルセデスのキミ・アントネッリを抜いてランキング7位に浮上。■ ウィリアムズは今季86点を獲得。過去7シーズン合計の84点を上回った。■ キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは8位で、直近6戦で4度目のポイント獲得。■ これはハイブリッド時代におけるザウバーのモンツァ最高成績。■ アントネッリは9位で、6戦前のカナダで表彰台に上って以来のベストリザルト。■ 10位に入ったアイザック・ハジャーは、レーシングブルズにとって2022年以来のモンツァでのポイントをもたらした。