F1スチュワードは、2023年F1第15戦イタリアGP予選調査で、Q1でのスクーデリア・フェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレールが最小タイムを違反した件で「不必要にゆっくり」運転していなかったと判断した。モンツァでのF1プラクティスやジュニアカテゴリーのF2やF3の予選で見られたパラボリカコーナーへのトラフィックによる危険な混乱を防ぐため、レースディレクターのニールス・ヴィティッチは全ドライバーに予選で1分41秒00以上のラップタイムを保つよう指示した。
フェラーリの両ドライバーはQ1終了後にレースディレクターの注意事項に従わなかったとしてフラグを立てられた。その後、カルロス・サインツはポールポジションを獲得し、シャルル・ルクレールは0.067秒差で3番手となったが、Q1の件はお咎めなしとなった。F1スチュワードはそれ以上の行動をとらなかった理由を説明した。判決によると、スチュワードは調査の結果、サインツとルクレールが「サーキットの大部分、特にストレートで1分41秒000を切るのに必要な速度以上を維持していた」ことを認定した。両ドライバーは他のドライバーの邪魔にならないよう「適切な行動をとり」、4人のドライバーが追い越せるように彼らに進路を空けていたとした。スチュワードは、両ドライバーが「不必要にゆっくり運転していなかった」とし、両ドライバーが1分41秒000を守れなかった理由は「適切な行動によるもの」であると判断した。
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