2020年のF1世界選手権 第8戦 FイタリアGPの決勝レースが9月6日(日)にモンツァ・サーキットで行われ、27周目に赤旗中断となる大波乱のレースのなか、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)がF1初優勝を遂げた。チームとして2008年のセバスチャン・ベッテル以来の2勝目。ホンダF1との50戦目の節目に大きな勝利を挙げた。2位にはカルロス・サインツ(マクラーレン)、3位にはランス・ストロール(レーシング・ポイント)が続いた。
2020年 F1イタリアGP 決勝 結果速報1.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)2.カルロス・サインツ(マクラーレン)3.ランス・ストロール(レーシングポイント)4.ランド・ノリス(マクラーレン)5.バルテリ・ボッタス(メルセデス)6.ダニエル・リカルド(ルノー)7.ルイス・ハミルトン(メルセデス)8.エステバン・オコン(ルノー)9.ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)10.セルジオ・ペレス(レーシングポイント)11.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)12.キミ・ライコネン(アルファロメオ)13.ロマン・グロージャン(ハース)14.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)15.アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)16.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)DNF.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)DNF.シャルル・ルクレール(フェラーリ)DNF.ケビン・マグヌッセン(ハース)DNF.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)【レース展開】トップ10はソフトタイヤ。11番手以降ではクビアトとベッテルがハード、オコンとルクレールがソフト、それ以外はミディアムをスタートタイヤに選択する。カルロス・サインツが好スタートを切って2番手に浮上。その後、チームメイトのランド・ノリスが3つ順位を上げて3番手に。マックス・フェルタッペンは3つ順位を落として8番手。アレクサンダー・アルボンはピエール・ガスリーとの接触もあり15番手まで順位を落とす。バルテリ・ボッタスはパンクを訴えているが、問題はないようだ。2周目:(1)ハミルトン(2)サインツ(3)ノリス(4)ペレス(5)リカルド(6)ボッタス(7)ストロール(8)フェルスタッペン(9)オコン(10)ガスリー3周目:フェルスタッペンがストロールを攻略して7番手に浮上。6周目:ベッテルが1コーナーで止まり切れずにボラードをふっ飛ばして通過。ブレーキトラブルで左ブレーキから火が出ており、ピットまで戻ってリタイアを選択する。ペナルティ:アルボンに5秒加算ペナルティ。グロージャンとのバトル中に1台分のスペースを与えなかったと判断された。10周目:トップのハミルトンが約5秒のリード。2番手のサインツの4秒後方では(3)ノリスから(7)フェルスタッペンまで1秒以内のDRSトレイン状態が続く。モンツァ仕様の薄いリアウイングでは通常よりもDRSの効果が低く、なかなかオーバーテイクができない。また、追従していくとブレーキの温度が上がっていくためラインを外さざるを得ない。無線:ボッタス「シングルモードじゃレースができない』18周目:ルクレールがハードに交換(13→17) ライコネンもハードに交換(12→16)19周目:ケビン・マグヌッセンがコース脇に止めてリタイア『何かが壊れた』(パワーユニット)。ガスリーがピットに飛び込んでハードに交換(10→14)20周目:セーフティカー導入。ハミルトンがミディアムに交換(1→2)。だが、同時にピットレーンがクローズされており、ジョビナッツィともに審議対象23周目:ピットレーンオープン。サインツがミディアムに交換(1→8)。ノリスがピットレーンで後続を抑えるナイスプレイでミディアムに交換(3→9)。ペレスに時間がかかりボッタスの後ろに後退(→12)。ストロールだけがステイアウト。24周目:レース再開。シャルル・ルクレールがパラボリカの出口で高速でタイヤバリアに突っ込む。ドライバーは無事。再びセーフティカー導入。27周目:マシン撤去のため赤旗中断。ハミルトンとジョビナッツィに10秒のストップ&ゴーペナルティ。ここで各マシンにタイヤ交換のチャンス。ステイアウトしていたストロールは幸運。審議:ピットレーンで低速走行したノリスが審議対象(1)ハミルトン(2)ストロール(3)ガスリー(4)ライコネン(5)ジョビナッツィ(6)サインツ(7)ノリス(8)ボッタス(9)ラティフィ(11)フェルスタッペン(12)オコン(13)クビアト(14)ペレス(15)ラッセル(16)アルボン(17)グロージャン(DNF)ルクレール(DNF)マグヌッセン(DNF)ベッテル現地時間16時20分(日本時間23時20分)からレース再開のアナウンス。フォーメーションラップと同じ扱いとなり、無線でのドライバーアシストは禁止。タイヤ交換:ハミルトン(ハード)ストロール(ミディアム)ガスリー(ミディアム)ライコネン(ソフト)ジョビンッツィ(ソフト)ラッセル(ミディアム)アルボン(ハード)28周目:スタンディングスタートで再開29周目:ハミルトンがピットインしてペナルティを消化(1)ガスリー(2)ライコネンン(3)ジョビナッツィ(4)サインツ(5)ストロール(6)ノリス(7)ボッタス(8)リカルド(9)オコン(10)クビアト(11)ペレス(12)ラティフィ(13)グロージャン(14)フェルスタッペン(5)ラッセル(16)アルボン(17)ハミルトン+30秒31周目:ジョビナッティがピットインしてペナルティ消化。フェルスタッペンがピットに入りリタイア(パワーユニット)。34周目:ライコネンを抜いてサインツが2番手に浮上。ストロールが3番手。トップのガスリーとの差は4秒。その後、ライコネンはズルズルと順位を下げる。残り10周:(1)ガスリー(2)+2.25サインツ(3)+4.767ストロール(4)+9.049ノリス(5)+9.565ボッタス47周目:ハミルトンが10番手まで挽回。残り3周:ガスリーとサインツとの差は1.2秒。ハミルトンはファステストを記録して8番手。チェッカー:ガスリー初優勝!
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