イモラ・サーキットのウベルト・セルヴァティコ・エステンセ会長は、2020年のヨーロッパシーズンは“伝統のイタリア3連戦”で締めくくられる可能性があると主張する。2006年まではサンマリノGPを開催していたイモラ・サーキットでは、6月24日(水)にアルファタウリ・ホンダF1のプライベートテストが行われ、ピエール・ガスリーとダニール・クビアトが走行を行った。
F1は、シーズン後半の他のフライアウェイラウンドの実現が困難な場合に備えて、当初の2020年カレンダーにはなかったヨーロッパのサーキットでの代替開催も視野に入れている。ウベルト・セルヴァティコ・エステンセ会長は、9月6日にモンツァでのイタリアGP、9月13日のムジェロ、そして、9月20日にイモラと、イタリア3連戦を開催する可能性があることを明らかにした。「イモラのDNAにはF1があり、このトラックには忘れてはならないF1の歴史がある。我々はそれを誇りに思うべきだ」とウベルト・セルヴァティコ・エステンセ会長は語った。「将来を見据え、そして、この深刻な危機の時期における地方経済を視野に入れ、今年からF1をイモラ・サーキットに戻すことが我々の目標だ」ウベルト・セルヴァティコ・エステンセ会長は、イモラ・サーキットにはF1に付加価値を与えるオーラと伝統があると考えている。「世界中のF1ファンにとって最も論理的で最も適切なソリューションは、メディアに大きな影響を与えるサーキットを使用することだ。イモラには確かにそれがある。モンツァとムジェロとともに伝統的な3連戦もあるかもしれない」「我々は今年の4月から、この仮説に多大な献身と情熱を込めて、地方および地域の機関やFOWC [F1世界選手権]とともに作業を始めている」「そして、我々は国のスポーツ当局が今シーズンの候補者を支援することを望んでいる」水曜日にアルファタウリ・ホンダF1の最新マシン『AT01』および2018年の『トロロッソ STR13』の両方をイモラ・サーキットで走らせたダニール・クビアトは、非常に好意的なレビューをしている。ダニール・クビアトは「今日はここイモラに来ることができて素晴らしい気分だ!」とコメント。「イモラは、多くの速いコーナーがあってドライブするには本当に素晴らしいトラックだ。F1カレンダーに戻ってくるのに本当に相応しいトラックだと思っている」また、6月23日にムジェロ・サーキットでのプライベートテストで、フェラーリの2018年F1マシン『SF71H』を走らせたセバスチャン・ベッテルは、ムジェロもF1開催に値するトラックだと語っている。「マシンからこのような感覚を再び得ることができて、このような壮観なトラックでそうすることは素晴らしかった。ムジェロはF1グランプリを主催するに値すると思う。8年間運転していなかったので、トラックに慣れるまでに数周かかったけど、本当に楽しかった」とセバスチャン・ベッテルは語った。今年、フェラーリF1は1000回目のグランプリ出走を迎える。現時点で9月6日にモンツァで開催される第8戦イタリアGPが999戦目となり、1000戦目をイタリアで迎えることが予想されている。